【セルジオ越後の天国と地獄】アギーレが有罪なら、協会も任命責任が問われる

カテゴリ:特集

週刊サッカーダイジェスト編集部

2014年12月11日

ドメスティックな方向に動いているように見える。

パトリックの獲得でJリーグでは波に乗ったG大阪。アジアレベルを見据えるなら、さらなる補強が不可欠だ。 (C) SOCCER DIGEST

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 ガンバやレッズが来季のACLで勝てるかと聞かれれば、疑問は残るよ。これは、3位でACL出場を決めたアントラーズも同じだ。
 
 今季のACLではマリノスがグループリーグで最下位に沈み、セレッソ、サンフレッチェ、フロンターレの3クラブは、いずれもラウンド16で敗退した。Jリーグ勢が負けたのは、オーストラリア、韓国、中国のクラブで、東アジアですら勝ち抜けなかったんだ。これは本当に由々しき事態だよ。
 
 Jリーグ勢の実力が落ちてきているのは明らかだよね。各クラブが資金繰りに困っていて魅力あるタレントを獲得できないから、相対的にリーグのレベルが下がっているんだ。J1優勝争いの混戦は、その証明だよ。最終節に上位3クラブが揃って引き分け以下だなんて、聞いたことがないからね。
 
 来季に向けてレッズが補強に動いているようだけど、噂に上がる選手に大物はいない。移籍金がかからないゼロ円移籍ばかりだ。もちろん、層の薄い前線にズラタンを獲ろうとしたり、それなりに狙いのある補強プランだとは思うけど、それでACLを勝ち抜けるのかな。どうも国内で勝つことだけを考えてドメスティックな方向に動いているように見えるよ。仮にACLでも上位進出を狙っているなら、量を揃えるだけでなく、質も高めなくてはいけない。
 
 今季もシーズン前は大型補強と言われていたけど、駒不足で優勝を逃してしまったからね。ガンバやアントラーズは目立った噂がないけど、アジアレベルの戦いを考えるなら、実力者の獲得は確実に必要だ。
 
 ただ、各クラブのフロントがACL優勝のために本腰を入れないのは、大会そのものに価値を感じていないからかもしれない。南米や欧州のチャンピオンチームと比較するのは乱暴だけど、アジア王者にもそれなりのブランド力を付けるべきなんだ。そうしないと、アジアサッカーのレベルは上がっていかない。Jクラブや協会は「ACLはAFCの仕事」とそっぽを向いているのではなく、AFC内での発言力を上げるなりして、大会の価値の向上に動くべきだよ。
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