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鹿島FW上田綺世の高校時代。恩師が「他のチームなら終わっていたかもしれない」と危惧した理由は?

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2019年09月09日

「良い動きをしても良い守備をしても、得点を取れないとダメだと言い聞かせていた」

最後の選手権では自らのゴールで逆転勝利も。FWとして得点を奪うことに強烈なこだわりをみせていた。写真:松尾祐希

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 多少の問題には目を瞑り、鈴木監督は上田を使い続けた。だからこそ、個性が磨かれ、その才能が花開いたとも言える。
 
「一生懸命頑張るけど、得点を取れない選手もいる。言い方はあれですけど、見方によって上田の印象は変わる。あいつは周りを気にしないし、自分は得点を取って価値を証明するという想いがあった。自分は良い動きをしても、良い守備をしても得点を取れないとダメなんだと言い聞かせていました。得点イコールすべて。それがすべて良いとかではなく、ひとつのスタイルとしてゴールへの欲を持った選手と考えれば魅力的でした」
 
 鹿島学園の3年間を経て、法政大で飛躍を遂げた上田。今は来年の東京五輪を目指すU-22代表でエースの座を争っている。高校入学時を考えれば、誰もが驚く成長曲線だろう。だが、鈴木監督に驚きはない。
 
「上田は覚悟を持っていました。今の若い子は保証を欲しがる。はっきり、こうなりたいと思っているけど、今の子どもたちはダメだったらこっちの道に行く選択肢を持っている。それが悪いわけじゃないけど、上田はサッカーで勝負をすると決めていた。ストイックだったし、良い意味でサッカー選手になることだけを考えていました」
 
 東京五輪開幕まで11か月。スタンスは今も昔も変わらない。高校時代から積み上げてきた得点嗅覚を武器に、上田は貪欲に上を目指して走り続ける。
 
取材・文●松尾祐希(フリーライター)
 
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