「スピーディーで柔軟」英紙のチェルシー番記者が川崎を称賛!! 特に印象に残った選手は?

カテゴリ:メガクラブ

マット・バーロウ(イギリス『Daily Mail』紙記者)

2019年07月20日

川崎を過小評価していたわけではない

決勝点となるヘッド弾を決めたL・ダミアン。後半から投入され、その存在感は際立っていた。 (C)SOCCER DIGEST

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 勝敗を分けたのは、ラスト20分だ。後半開始から投入された知念慶、L・ダミアンは非常に効果的だった。彼らのもたらした勢いと激しいプレーによって、スタミナが尽きて停滞ぎみだったチェルシーは一気に畳み掛けられ、最終ラインはズタズタにされた。

 そして最後の数分に、リーグ戦の激しい戦いに身を置く川崎との“差”が出てしまったのだ。チェルシーの疲労は明白だった。だが、それはJリーグ王者の素晴らしいパフォーマンスの価値を損なう理由にはならない。

 ゴールの瞬間を迎えるにあたり、川崎には、勝利を掴むための“心の拠り所”が存在していたことも印象的だ。ベテランの中村憲剛の存在がチームを鼓舞した。全員が決して諦めずにトライし続け、カバジェロを超えて、レアンドロがゴールを決めるまで、エネルギーを途切れされることはなかった。ゴールの瞬間、それは頂点に達していたように思う。

 私は、ランパードと彼の率いる選手たちは、川崎を過小評価していたわけではなかったと確信している。プレシーズンゆえに、結果への評価はシーズン中のそれと等しいとは言い難いが、彼らは横浜で勝ちたいと思っていたはず。この敗北は、彼らの胸に突き刺さるものだ。

 それだけに、川崎は日ごろの努力に対して、期待以上の結果に高い評価を与えることができる。鬼木監督や選手たちだけではなく、6万人以上のファンがドラムを響かせ、フラッグを振り、チャントを唄った。彼らは勝利を引き寄せ、そして手にした。これは確かに”チャンピオン”であることの表われだ。

取材・文●マット・バーロウ(イギリス『Daily Mail』紙記者)
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