別次元の融合体へ――ネイマール&メッシがこの先バルセロナで見せるものとは

カテゴリ:メガクラブ

サッカーダイジェストWeb編集部

2014年10月18日

歴史的な南米ビッグ2の融合体は、クラシコで真価を問われる。

ここまでのところ、ピッチ内外でふたりの関係性は上々である。ここからどのような変化を遂げていくか、非常に興味深い。 (C) Getty Images

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 話をネイマールとメッシに戻すと、このふたりは非常に仲が良い。ハイティーンでバルサの中心選手となり、以降はクラブと代表チームで大きな期待を背負って戦い続けている27歳のメッシに対し、22歳にして同様の役割を与えられたネイマールは尊敬の念を抱いている。
 
 これまでの数々のコメントからも分かる通り、ネイマールはメッシを尊敬し、メッシはネイマールを認めている。そして、ネイマールはメッシを慕い、そんなネイマールをメッシは可愛がっている。北京行きの飛行機でも、これから敵味方に分かれて対決するというのに、仲良く隣同士の席で談笑するふたりの姿が目撃されていた。
 
 昨シーズン、ネイマールがバルセロナ入りした際には、メッシとの共存に懐疑的な声が多く上がり、実際にチームが完全に機能したとは言い難く、チームも久々のノンタイトルに終わった。しかし迎えた新シーズン、OBルイス・エンリケの監督就任と近年にない大規模な大型補強により、バルサには活気と強さが戻ってきた。
 
 そんななかで前線の得点力も冴え渡り、リーガでは7節終了現在で、ネイマールが7点、メッシが6点とリーガ得点ランキングでは2、3位につけている(1位は13点のクリスチアーノ・ロナウド)。メッシはリーガでの最多得点記録更新にあと4点と迫っており、記念すべき瞬間は目前である。
 
 熟成の時を迎えたアルゼンチンの天才と、さらなる伸びしろを備えた末恐ろしいブラジルの宝石が、最高の環境においてこれから何を生み出すのか。化学反応の末に史上最強の融合体となるか、いずれかが拒否反応を起こして分裂してしまうのか……。歴史的とも言えるコンビの行方は、サッカー界にとっての関心事でもある。
 
 そして直近の注目ポイントは、来週末25日のクラシコ、レアル・マドリーとの対決だ。この試合では、ついに長い出場停止処分が解けてウルグアイの点取り屋、ルイス・スアレスが復帰するともいわれており、南米の最強3トップと、欧州最強3トップ(C・ロナウド、カリム・ベンゼマ、ガレス・ベイル)の対決が見られるかもしれない。
 
 いずれにせよ、今週末のエイバル戦(リーガ)、21日のアヤックス戦(チャンピオンズ・リーグ)を経て迎える注目の大一番で、バルサの南米産最強コンビは今シーズン最初の見せ場、そして真価を問われる試練の時を迎えるのである。
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