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【セルジオ越後の天国と地獄】香川を褒めるのはコンスタントに結果を残してからでも遅くはない

カテゴリ:特集

週刊サッカーダイジェスト編集部

2014年09月25日

サポーターは、もっとJリーグやクラブに意見や主張をしていい。

Jリーグを真のプロリーグにするためにも、サポーターの力はやはり必要だ。(C) SOCCER DIGEST

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 Jリーグばかりがスポンサーをつけて、放映権を売って潤っていく一方、クラブは年々疲弊していく。そんなリーグが将来的に発展するかと言えば、ちょっと疑問だよね。少なくとも、クラブ側からすれば、言い分はたくさんあるんじゃないかな。
 
 監督の内部昇格が決して悪いというわけじゃないけど、果たしてサポーターはそれで納得しているのかな。サポーターは言ってみれば株主みたいなものだから、経験値の高い監督を連れて来るべきとか、もっと意見を前面に出してもいいと思うけどね。そして、クラブのそうした動きを全体的に監査するのがメディアの仕事であって、もっと責任追及をしていかなければいけない。
 
 でも今回の内部昇格なんかを見ている限り、メディアはちょっとだけ追及して、すぐに手を緩めているし、サポーターだってそこまで文句を言っている感じは受けない。まだ中盤戦だからといって、負けても拍手を送る。もちろん健闘を称えるのは分かるけれど、チームの厳しい状況を考えれば、そこは拍手でなあなあにしちゃいけないところだよ。大抵は終盤戦に負けが込むと、ようやくサポーターも火が付いて抗議に発展したりするけど、それじゃあもう遅いんだ。時間がなくて、悪循環を断ち切れないからね。
 
 難しいのは、例えば成績不振の責任をフロントに求めて、クラブの社長が代わるとするよね。でも、親会社があるクラブは結局、別の誰かを親会社から出向させて新しい社長にしてしまうから、責任問題がうやむやになってしまう。親会社の社長に責任を取れとか、そこまで追及するケースは滅多にない。だから、Jリーグ全体の体質を変えない限りは、ずっと同じような出来事が続くんじゃないかな。
 
 天皇杯では、J1のクラブがJ2のクラブにあっさり負けたりしたけど、敗れたJ1クラブのスポンサーは、クラブに対してきちっと怒ったのかな。「あんなに資金を出しているのに、J2のクラブに勝てないなんて、何やってるんだ」って。きっと表立ってはなにも言ってないんじゃないかな。予算を出して、あとはよろしくというスタンスでは、クラブは成長しないよ。
 
 だから、せめてサポーターには結果をシビアに見てほしい。だって、サポーターが何もしなかったら、クラブだって「このままでいいや」と、きっと積極的には動かないよ。責任を追及するのは当たり前のこと。クラブやJリーグに対してもっと意見を主張していくべきだし、Jリーグを真のプロリーグにするには、やっぱりサポーターの力が不可欠だよ。
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