ジダンの本当の夢とは?
ジダンは、あの国のフットボールの影響を色濃く受けており、戦術サイエンスも、フィジカルプレパレーション・メソッドも好んでいる。実際、マドリーでも取り入れていた。ただ、現実味のある新天地候補は、古巣ユベントスだけだろう。
隆盛を極めた1990年代から比べるとセリエAは大きく衰退してしまったが、ユーベはいまも欧州最高クラスのクラブである。今シーズンもセリエAで首位を快走しており、5月にはスクデットを再び手中に収めるはずだ。
ただ、その一方でマッシミリアーノ・アッレーグリ監督の去就は不透明だ。仮に悲願となっているCL制覇が失敗に終われば、監督の座を譲らざるを得なくなるかもしれない。そして、その空いたポストにジダンが収まる可能性は低くない。古巣を欧州の頂点に導くというミッションにも、魅力を感じるはずだ。
隆盛を極めた1990年代から比べるとセリエAは大きく衰退してしまったが、ユーベはいまも欧州最高クラスのクラブである。今シーズンもセリエAで首位を快走しており、5月にはスクデットを再び手中に収めるはずだ。
ただ、その一方でマッシミリアーノ・アッレーグリ監督の去就は不透明だ。仮に悲願となっているCL制覇が失敗に終われば、監督の座を譲らざるを得なくなるかもしれない。そして、その空いたポストにジダンが収まる可能性は低くない。古巣を欧州の頂点に導くというミッションにも、魅力を感じるはずだ。
以上を総合すれば、導き出される答はただひとつ。2019年7月にジダンはユベントスに向かう。任期はおそらく3年になる。
そして、2022年のカタール・ワールドカップ後にディディエ・デシャンがフランス代表監督の座を退いたあと、ジダンはそのポストを引き継ぐだろう。そう、これこそがジダンの、監督としての本当の夢なのだから。
文●レミー・ラコンブ text by Remy LACOMBE
訳●結城麻里 translation by Marie YUUKI
■Remy LACOMBE(レミー・ラコンブ)
著者プロフィール/1959年11月8日、フランス東部アルザス地方出身。スポーツ日刊紙『レキップ』でサッカー担当として活躍後、1995年より欧州随一の権威を誇る専門誌『フランス・フットボール』に異動し、旺盛な取材活動を展開。現在は編集長を務める。
2019年1月17日発売ワールドサッカーダイジェスト『WSD的フットボールリークス 監督ジダンの行方』を転載。一部修正)
そして、2022年のカタール・ワールドカップ後にディディエ・デシャンがフランス代表監督の座を退いたあと、ジダンはそのポストを引き継ぐだろう。そう、これこそがジダンの、監督としての本当の夢なのだから。
文●レミー・ラコンブ text by Remy LACOMBE
訳●結城麻里 translation by Marie YUUKI
■Remy LACOMBE(レミー・ラコンブ)
著者プロフィール/1959年11月8日、フランス東部アルザス地方出身。スポーツ日刊紙『レキップ』でサッカー担当として活躍後、1995年より欧州随一の権威を誇る専門誌『フランス・フットボール』に異動し、旺盛な取材活動を展開。現在は編集長を務める。
2019年1月17日発売ワールドサッカーダイジェスト『WSD的フットボールリークス 監督ジダンの行方』を転載。一部修正)