リーグ最少得点に悩んでいたこともあり、前述の福田は「監督が意図する攻撃に人数をかける形が出せて３得点できた。今までは相手が５バックだとこちらも５バックにしたが、僕が敢えて残って枚数が多い中で攻撃に出ることができた。こんなに点が取れるんだと思った」と今日見せたサッカーに大きな手応えを感じていた。
残り４試合。まだまだ残留に向けて厳しい戦いは続くが、柔軟性も戦術的引き出しも備える若き指導者に、今後の戦いを委ねたのは妥当な判断だろう。「チームとしてこの状況で監督というバトンをもらい、僕としてはNOという答えはなかった。チームにポテンシャルがあること、良い選手がいるのは分かっているので、彼らの力を最大限引き出せれば十分残留させられる自信がある」と語る指揮官が、今後どこまで選手のポテンシャルを引き出せるか期待したい。
取材・文●小林健志（フリーライター）
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