U-18でのやり方だけではない、個を活かす柔軟性も
そして鳥栖は38分、コーナーキックから先制。さらに39分にはMF高橋秀人の斜めのパスからゴール前左サイドでフリーになっていたMF小野裕二のクロスからF・トーレスの鮮やかなヘディングシュートが決まり、サイド攻撃が直接ゴールに結びついた。その後PKとフリーキックから失点し、一度は同点に追いつかれたが、後半も鳥栖は、33分右サイドでMF安在和樹が相手のファウルを誘い、自身で蹴った直接フリーキックからジョアン・オマリのヘディングシュートが生まれた。サイドを執拗に突いた姿勢が実り、今季アウェーで1勝しかしていないチームは勝点3をもぎ取った。
サイドハーフを張らせることによって、仙台が使いたがるスペースを使わせず、逆に鳥栖が使いたいスペースを使っていく展開に持って行けたのは、スペースをどう支配していくかというポジショナルプレーの意識が金監督にあるからだろう。
今夏の日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会で印象的な試合があった。ラウンド16の東京Vユース戦。相手のトップ下のテクニシャンに自由にかき回され序盤2点を奪われる苦境に立たされたが、その相手トップ下へのプレッシャーを厳しくしてペナルティエリア内への侵入経路を封鎖。逆に鳥栖攻撃陣が前進できるスペースを作り出し、3点を奪って逆転勝利に導いた。いくらタレントが揃ったチームを率いていても育成年代でまったく負けないというのは難しい。鳥栖U-18で連戦連勝できたのは、先進的な戦術も含め、サッカーの引き出しが豊富にあるからだ。
もちろんU-18のやり方をそのまま押し付けているわけではない。「短い期間でU-18でやってきたことを落とし込むのは少し難しいと思った。選手個々の能力、ポテンシャルを存分に生かすことを考えた」という。その結果、ここまで期待されながら1ゴールだったF・トーレスにもゴールが生まれた。「F・トーレスとはしっかりコミュニケーションを取っていたが、今日は特にストロングを引き出せたと思う。今後ゴールを量産してくれるのでは」と選手のポテンシャルを最大限に生かそうとする柔軟性も見せた。
サイドハーフを張らせることによって、仙台が使いたがるスペースを使わせず、逆に鳥栖が使いたいスペースを使っていく展開に持って行けたのは、スペースをどう支配していくかというポジショナルプレーの意識が金監督にあるからだろう。
今夏の日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会で印象的な試合があった。ラウンド16の東京Vユース戦。相手のトップ下のテクニシャンに自由にかき回され序盤2点を奪われる苦境に立たされたが、その相手トップ下へのプレッシャーを厳しくしてペナルティエリア内への侵入経路を封鎖。逆に鳥栖攻撃陣が前進できるスペースを作り出し、3点を奪って逆転勝利に導いた。いくらタレントが揃ったチームを率いていても育成年代でまったく負けないというのは難しい。鳥栖U-18で連戦連勝できたのは、先進的な戦術も含め、サッカーの引き出しが豊富にあるからだ。
もちろんU-18のやり方をそのまま押し付けているわけではない。「短い期間でU-18でやってきたことを落とし込むのは少し難しいと思った。選手個々の能力、ポテンシャルを存分に生かすことを考えた」という。その結果、ここまで期待されながら1ゴールだったF・トーレスにもゴールが生まれた。「F・トーレスとはしっかりコミュニケーションを取っていたが、今日は特にストロングを引き出せたと思う。今後ゴールを量産してくれるのでは」と選手のポテンシャルを最大限に生かそうとする柔軟性も見せた。