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就任初陣で勝利!! 鳥栖U-18を常勝軍団に変えた指揮官は残留争いをするトップチームを救えるか?

カテゴリ:Jリーグ

小林健志

2018年10月22日

U-18でのやり方だけではない、個を活かす柔軟性も

30節の仙台戦では、いったんは2点差を追いつかれたものの、J・オマリの決勝ヘッドで勝ち切った。(C) J.LEAGUE PHOTOS

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 そして鳥栖は38分、コーナーキックから先制。さらに39分にはMF高橋秀人の斜めのパスからゴール前左サイドでフリーになっていたMF小野裕二のクロスからF・トーレスの鮮やかなヘディングシュートが決まり、サイド攻撃が直接ゴールに結びついた。その後PKとフリーキックから失点し、一度は同点に追いつかれたが、後半も鳥栖は、33分右サイドでMF安在和樹が相手のファウルを誘い、自身で蹴った直接フリーキックからジョアン・オマリのヘディングシュートが生まれた。サイドを執拗に突いた姿勢が実り、今季アウェーで1勝しかしていないチームは勝点3をもぎ取った。
 
 サイドハーフを張らせることによって、仙台が使いたがるスペースを使わせず、逆に鳥栖が使いたいスペースを使っていく展開に持って行けたのは、スペースをどう支配していくかというポジショナルプレーの意識が金監督にあるからだろう。
 
 今夏の日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会で印象的な試合があった。ラウンド16の東京Vユース戦。相手のトップ下のテクニシャンに自由にかき回され序盤2点を奪われる苦境に立たされたが、その相手トップ下へのプレッシャーを厳しくしてペナルティエリア内への侵入経路を封鎖。逆に鳥栖攻撃陣が前進できるスペースを作り出し、3点を奪って逆転勝利に導いた。いくらタレントが揃ったチームを率いていても育成年代でまったく負けないというのは難しい。鳥栖U-18で連戦連勝できたのは、先進的な戦術も含め、サッカーの引き出しが豊富にあるからだ。
 
 もちろんU-18のやり方をそのまま押し付けているわけではない。「短い期間でU-18でやってきたことを落とし込むのは少し難しいと思った。選手個々の能力、ポテンシャルを存分に生かすことを考えた」という。その結果、ここまで期待されながら1ゴールだったF・トーレスにもゴールが生まれた。「F・トーレスとはしっかりコミュニケーションを取っていたが、今日は特にストロングを引き出せたと思う。今後ゴールを量産してくれるのでは」と選手のポテンシャルを最大限に生かそうとする柔軟性も見せた。
 
 
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