2021年以降は未定だが、いずれにせよ…

今後、欧州勢との対戦は他大陸にとって「高嶺の花」に!? その数少ない機会だったコンフェデレーションズカップ(写真は2014年大会の日本対イタリア戦)も廃止が発表され……。 (C) Getty Images
2021年は、国際Aマッチデーは3月22~30日、5月31~6月8日、8月30日~9月7日、10月4~12日、11月8~16日となっている。
通常なら、9月でW杯大陸予選が終了し、10月は大陸内のプレーオフ、11月は大陸間プレーオフとなるが、前述の通り、開催が冬のカタール大会では、まだ日程が発表されていない以上、日本、欧州勢ともに、どこでスケジュールが空くかも未定である(日本がアジア最終予選に勝ち進んでいることが前提だが)。
通常なら、9月でW杯大陸予選が終了し、10月は大陸内のプレーオフ、11月は大陸間プレーオフとなるが、前述の通り、開催が冬のカタール大会では、まだ日程が発表されていない以上、日本、欧州勢ともに、どこでスケジュールが空くかも未定である(日本がアジア最終予選に勝ち進んでいることが前提だが)。
確決定しているのは、3月に第2回UNLの決勝トーナメントが開催されることだ。これまでなら、もし日本が前年のアジアカップで優勝すればコンフェデレーションズカップ出場となり、組み合わせ次第で欧州勢と対峙できるところだが、FIFAは2017年を最後にこの大会の廃止を発表している……。
最後に2022年だが、この年は国際Aマッチデーの日程等でこれまでと異なる点がある。3月(21~29日)と9月(19~27日)はこれまで通りでそれぞれ2試合を戦うことが可能だが、5月30日から6月14日は4試合を戦えることになっている。その代わり、本大会直前の10月は代表ウィークに含まれていない。
欧州勢は3月にUNLの各グループ首位によるプレーオフ(勝者がW杯出場権を獲得)を行なう予定だが、シーズン終了後の5、6月は空いている。4月にW杯本大会のグループステージの組み合わせが決まっており、テストマッチとしてアジア勢との対戦も必要となってくるだろう。
と、ここでようやく日本にとっても、欧州勢と確実に対決できる可能性が高まるのだが、何とも「長き道のり」である……。W杯予選の日程などによってこの状況も変わるかもしれないが、以前よりも実現が難しくなるのは間違いない。
もちろん、国際Aマッチデーに限らず、試合を組むことは可能(自由と言うべきか)だが、ジャパンマネーが猛威を振るっていた時代ならまだしも、現在、W杯本大会直前でもない限り、これに応じる欧州勢はまずないだろう。
また、欧州勢との対決を望むのは日本だけではない。他のアジア勢、あるいは欧州を除く他大陸勢との“競争”に勝って「対決権」を得るには、サッカー協会の交渉力はもちろん、日本代表に関わる人々が持つ人脈も欠かせない要素となるが……。
最後に、次頁以降でこれまで(1992年以降)の日本代表の欧州勢との対戦履歴を記した。年によって差はあり、1試合も組まれなかった年もある。ちなみに欧州勢との対戦が最も多かったのは、日韓W杯が開催された2002年で8試合。続く7試合は、2013、06、04年に記録している。
地理的な問題もあり、元々、欧州勢との対決はそう多くはなく、また長年苦手としてきた南米相手に試合経験を積んだ方が良いという意見もあるが、最高峰のサッカーが存在する大陸と、選手個々だけでなく、代表チームとしてコンスタントに繋がり続けるのは、やはり必要なことだろう。