今年は不可能、来年はEURO予選もあり…

EURO2020の予選は前年の3月から11月までで行なわれ、欧州各国は少なくても8~10試合を戦う。日本が国内で行なわなければならない試合数を考えると、ここでも対決は難しそうだ。写真はEURO2016。 (C) Getty Images
FIFAは2018年については、(ロシアW杯以降に)9月3~11日、10月8~16日、11月12~20日)を国際Aマッチデーと定め、それぞれ各2試合で代表チームが選手を招集できる(所属クラブが招集を拒否できない)としてきた。
この先の日本A代表のスケジュールは前述した通り、10月、11月ともに2試合ずつを国内で試合を行なうことが決定しており、すでにUNLが始まっている欧州各国と対戦することは不可能である。
この先の日本A代表のスケジュールは前述した通り、10月、11月ともに2試合ずつを国内で試合を行なうことが決定しており、すでにUNLが始まっている欧州各国と対戦することは不可能である。
というのもFIFAの規定では、連続で行なわれる2試合については、同じ地域での開催でなければならない。つまり、欧州でUNLを戦った国は、たとえメンバーを入れ替えたとしても、日本で試合を行なうことは許されないのだ。
欧州勢は9~11月まで、リーグC(1グループを除く)以下の国は全ての日程がこの大会で埋められ、B以上は4試合とはいえ、全ての月で最低1試合はUNLの試合が組まれているため、日本が彼らに割って入ることは不可能だ。
では、2019年はどうだろうか。FIFAの定める国際Aマッチデーは、3月18~26日、6月3~11日、9月2~10日、10月7~15日、11月11~19日となっている。
1月から2月にかけてUAEで開催されるアジアカップに臨む日本は、3、6月のスケジュールは未定。同年7月に2022年カタールW杯のアジア予選の組み合わせが決定するが、こちらの日程もまだ発表されていない。
通常であれば、9月から予選開始となるところだが、カタールW杯は2022年11月に開幕、グループステージの抽選会も同年の4月と、これまでの大会よりも4~5か月ほど後ろへずれるため、予選開始の時期もこれまでよりも遅くなるかもしれない。
しかし、仮に日本の日程が11月まで空いたとしても、欧州勢は3月からEURO2020予選がスタート(組み合わせは今年12月2日に決定)。11月までに全日程をこなすというハードスケジュールであり、さらに前述した通り、NLのトップリーグ各グループの首位4か国には、6月に決勝トーナメントも控えている。
つまり、2019年も日本と欧州の対決は、きわめて難しいということになる。仮に欧州勢に各月の試合枠に空きがあったとしても、彼らを来日させることは不可能であり、日本が欧州に赴くことが必要となるが、それでも試合が組める保証は何もない。
さらに先を見ていくと、東京オリンピックが開催される2020年。国際Aマッチデーは3月23~31日、6月1~9日、8月31日~9月8日、10月5~13日、11月9~17日と定められている。
欧州は3月にUNLの各グループの首位16か国によって、同年6月から7月にかけて開催されるEURO2020への出場権を懸けたプレーオフに臨む。そして秋には、第2回のUNLのリーグ戦がスタート……。
日本もこの頃には、カタールW杯予選は始まっているはずであり、やはり2020年も欧州勢との対決の実現は、かなりハードルが高いかもしれない。