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評価急上昇のスペイン監督、地元紙には「まだルイス・エンリケを信じていない人はいる?」との見出しが

カテゴリ:ワールド

山本美智子

2018年09月12日

“アーティスト”と形容するメディアも。

L・エンリケ監督を招聘し、連勝スタートを切った新生スペイン。結果だけでなく、試合内容についても高い評価を得ている。(C)Getty Images

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 ルイス・エンリケ新監督に率いられた新生スペインは、UEFAネーションズリーグにおけるイングランド、クロアチアとの連戦をいずれも勝利で終えた。とりわけ9月11日のクロアチア戦では、大量6点を奪うド派手なゴールショーを披露。ワールドカップ準優勝国相手に、予想を上回る大勝を飾っている。

 長きに渡って“ラ・ロハ”(赤の意。スペイン代表の愛称)の栄光を支えてきたアンドレス・イニエスタ、ジェラール・ピケ、ダビド・シルバら主要メンバーが代表から引退し、世代交代に直面しているスペインだが、ワールドカップ後にオファーを受け、新監督の座に就くことを決意したL・エンリケを、地元メディアは諸手を挙げて歓迎したわけではなかった。

 現役時代にレアル・マドリーからバルセロナに移籍し、そこでキャプテンを務め上げ、引退後はバルサのBチームとトップチームの両方で監督を務めたL・エンリケ。その経歴を、スペイン代表贔屓で知られる首都マドリードのメディアが好むはずがない。

 したがって、新指揮官が最初に招集するメンバーに、マドリー所属の選手が何人含まれているかは、“首都メディア”にとっての焦点になっていた。

 ただ蓋を開けてみれば、マドリーからは最多の6人が招集され、クロアチア戦ではその全員がスタメンに名を連ねたのだ。マドリー所属の6選手がスペイン代表のスタメンとしてピッチに立つのは2002年以来、実に16年ぶりのことだった。

 監督自身は、「気づかなかった」とその部分に重要性を見出していないことを試合後に強調したが、マドリードのメディアがこのニュースを大きく扱ったのは、想像に難くないだろう。
 
 マルコ・アセンシオやサウール・ニゲスといった若手を起用して結果を出していること、ジエゴ・コスタを外してロドリゴやイアゴ・アスパスを招集したことなどが高く評価されているL・エンリケだが、その一方で、今回の2試合を通してディフェンスラインに脆さがあることが指摘されている。

 とくに、なぜジョルディ・アルバが招集されなかったのか―ーバルサ監督時代からふたりの不仲は公然の事実であったとしてもー―という点については、きちんとした説明がなされておらず、守備面の不安が今後も解消しなければ、ふたたびこの話題に触れざるを得ないだろう。

 クロアチア戦の翌日、『Marca』紙には「まだルイス・エンリケを信じていない人はいる?」との見出しが躍り、新指揮官は“アーティスト”という言葉で形容されていたが、新生スペイン代表は、まだ大海原に乗り出したばかり。10月15日にはイングランドと、11月15日にはクロアチアと、ふたたび相まみえる。

文●山本美智子(フリーランス)
 
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