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【コラム】フランスが示した“理想像”。日本のW杯8強入りは「8年間も待つ必要はない」と言い切れるか?

カテゴリ:日本代表

加部 究

2018年07月17日

快挙に沸く今だからこそ、急がず謙虚に大胆な改革を

西野監督のもと、明確な戦略を与えられた日本の選手たちは大会屈指の連動性でベルギーをも窮地に陥れた。(C) Getty Images

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 西野体制に転じて、日本は多くの現場で最も大切にしてきた武器を手に取り、それが通用することを証明した。フランスやベルギーと比べてしまえば、個の身体能力や爆発力では見劣りする。だが明確な戦略の下でまとまると、時には短所になりがちな同質性は、見事に互いの意図を読み取り連動を始める。またかつてないほどの蓄積した個々の欧州での経験も、この緊急事態で吉と出た。
 
 しかし西野監督の応急措置は大成功したとしても、西野“技術委員長”の仕事ぶり、さらには前回ブラジル大会から4年間の強化を振り返れば、完全な失敗である。長谷部誠主将を軸にベテランの集大成は引き出せたが、「ベスト8まで8年間も待つ必要はない」(西野監督)というほど現状は楽観的ではない。
 
 日本はFIFAランクの60位よりは、はるかに好評を得た。ただし反面、世界の「ベスト16」に入れたという確信はない。日本の進むべき道は仄見えた、しかしスピード、パワー、さらに言えば国内リーグの水準、育成、普及……と、足りない部分は明確に山積み状態にある。快挙に沸く今だからこそ、急がず謙虚に大胆な改革を描く勇断が要る。
 
文●加部 究(スポーツライター)
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