イングランドが日本戦を避けられた。不幸中の幸いだ
批評する者の中には、2点リードを守り切れなかったチームを責める者がいるだろう。ただ、私は同意しない。ベルギーは優勝候補であり、日本はそんな相手と堂々戦い、その実力をいかんなく発揮したのだ。次の準々決勝で、ベルギーがブラジルを打ち負かしても私は驚かない。そんなチームと、シビれるような互角の勝負を90分間やり遂げたのだ。どこに非があるというのか。
どんなに素晴らしい出来を披露しても、結果に繋がるとは限らない。思えば今回のような逆転劇(0-2からの勝利)は、1970年のメキシコ大会以来だという。忘れもしない、準々決勝のイングランド対西ドイツ戦だ。我が母国は2点をリードしながら大逆転負けを喫した。あの光景はいまだ、思い出しただけで悔しさがこみ上げてくる。そうだ、内容で優るチームが勝ち上がれるとは限らないのだ!
私にとって今回、不幸中の幸いだったのは、イングランドが日本との対戦を避けられたことだろう。もちろん半分冗談、半分本気である。
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著者プロフィール
マイケル・プラストウ/1959年、英国のサセックス州出身。80年に初来日。91年に英国の老舗サッカー専門誌『ワールドサッカー』の日本担当となり、現在に至る。日本代表やJリーグのみならず、アジアカップやACLも精力的に取材し、アジアを幅広くカバー。常に第一線で活躍してきた名物記者だ。ケンブリッジ大学卒。
どんなに素晴らしい出来を披露しても、結果に繋がるとは限らない。思えば今回のような逆転劇(0-2からの勝利)は、1970年のメキシコ大会以来だという。忘れもしない、準々決勝のイングランド対西ドイツ戦だ。我が母国は2点をリードしながら大逆転負けを喫した。あの光景はいまだ、思い出しただけで悔しさがこみ上げてくる。そうだ、内容で優るチームが勝ち上がれるとは限らないのだ!
私にとって今回、不幸中の幸いだったのは、イングランドが日本との対戦を避けられたことだろう。もちろん半分冗談、半分本気である。
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著者プロフィール
マイケル・プラストウ/1959年、英国のサセックス州出身。80年に初来日。91年に英国の老舗サッカー専門誌『ワールドサッカー』の日本担当となり、現在に至る。日本代表やJリーグのみならず、アジアカップやACLも精力的に取材し、アジアを幅広くカバー。常に第一線で活躍してきた名物記者だ。ケンブリッジ大学卒。