クロアチア――選手個々が各エリアで質の高い仕事をまっとう。
[ロシアW杯グループD] アルゼンチン 0-3 クロアチア/6月21日/ニジニ・ノブゴロド(ニジニ・ノブゴロド)
【クロアチア|採点・寸評】
チーム 8
個人能力だけの比較では五分か劣勢ながら、チーム力は明らかに上。誰もが高い集中力を維持してハードワークを続け、イーブンボールには迷わずに激しく身体をぶつけた。ボールを奪えば、優れたスキルとクリスプなパスワークでみずからの時間をつくり、主将のモドリッチにも過度に依存することなく、それぞれが各エリアで質の高い仕事をまっとう。相手GKのミスを確実にボレーで仕留めたレビッチの先制点のあとは俄然勢いを増し、モドリッチの見事なミドルで勝負を決め、最後は前がかりのアルゼンチンを逆襲し、ラキティッチがとどめを刺した。
[GK]
23 ダニエル・スバシッチ 6.5
相手の枠内シュートは3本と出番は多くなかったが、ポジショニングと周囲を動かすコーチングが冴え、危ない場面はほぼなし。精度の高いフィードでも貢献した。
[DF]
2 シメ・ブルサリコ 8
気持ちのこもった守備を披露しながらも熱くなりすぎることはなく、的確な対応が光った。攻撃面ではタイミング良くオーバーラップを仕掛け、好クロスでチャンスを創出。危機察知能力にも優れ、インターセプトやタックルで敵の攻撃を見事に分断した。唯一、30分に裏を取られてピンチを招いたが、それを差し引いても殊勲の活躍は称えられるべき。
3 イバン・ストゥリニッチ 6.5
対面するサルビオに股を抜かれたり、突破を許したりすることもあったが、時間の経過とともに安定感が増し、内側に絞ったディフェンスは好印象。ただし、ボールの処理を誤ってピンチに繋がりそうなシーンも。
6 デヤン・ロブレン 7.5
タフなディフェンスリーダーは身体を投げ出してシュートをブロックし、ハイボールは超人的な跳躍力で跳ね返した。試合を通して集中が落ちることはなく、先制点のあとの危うい時間に最高のカバーリングで守備を引き締めた。
21 ドマゴイ・ヴィーダ 7
普段通りの落ち着いた対応と処理。クールな表情の奥に秘める熱い闘志は、パボンの突破をスライディングで阻止した場面や、終了間際のシュートブロックに現われていた。
【クロアチア|採点・寸評】
チーム 8
個人能力だけの比較では五分か劣勢ながら、チーム力は明らかに上。誰もが高い集中力を維持してハードワークを続け、イーブンボールには迷わずに激しく身体をぶつけた。ボールを奪えば、優れたスキルとクリスプなパスワークでみずからの時間をつくり、主将のモドリッチにも過度に依存することなく、それぞれが各エリアで質の高い仕事をまっとう。相手GKのミスを確実にボレーで仕留めたレビッチの先制点のあとは俄然勢いを増し、モドリッチの見事なミドルで勝負を決め、最後は前がかりのアルゼンチンを逆襲し、ラキティッチがとどめを刺した。
[GK]
23 ダニエル・スバシッチ 6.5
相手の枠内シュートは3本と出番は多くなかったが、ポジショニングと周囲を動かすコーチングが冴え、危ない場面はほぼなし。精度の高いフィードでも貢献した。
[DF]
2 シメ・ブルサリコ 8
気持ちのこもった守備を披露しながらも熱くなりすぎることはなく、的確な対応が光った。攻撃面ではタイミング良くオーバーラップを仕掛け、好クロスでチャンスを創出。危機察知能力にも優れ、インターセプトやタックルで敵の攻撃を見事に分断した。唯一、30分に裏を取られてピンチを招いたが、それを差し引いても殊勲の活躍は称えられるべき。
3 イバン・ストゥリニッチ 6.5
対面するサルビオに股を抜かれたり、突破を許したりすることもあったが、時間の経過とともに安定感が増し、内側に絞ったディフェンスは好印象。ただし、ボールの処理を誤ってピンチに繋がりそうなシーンも。
6 デヤン・ロブレン 7.5
タフなディフェンスリーダーは身体を投げ出してシュートをブロックし、ハイボールは超人的な跳躍力で跳ね返した。試合を通して集中が落ちることはなく、先制点のあとの危うい時間に最高のカバーリングで守備を引き締めた。
21 ドマゴイ・ヴィーダ 7
普段通りの落ち着いた対応と処理。クールな表情の奥に秘める熱い闘志は、パボンの突破をスライディングで阻止した場面や、終了間際のシュートブロックに現われていた。
[MF]
4 イバン・ペリシッチ 7(82分OUT)
5分に得意の左足からファーストシュートを放ち、チームを活気づけた。クレバーなハードワーカーは戦況に合わせて攻撃的にも守備的にも振る舞い、左サイドの優位性を保った。
7 イバン・ラキティッチ 8.5
広範囲をカバーし、確実に局面を進めるプレーの連続。シンプルなパスワークと精度の高いフィードで攻撃を組み立て、守備の際には身体を投げ出してブロックし、相手の嫌なタイミングでファウルも辞さないチャレンジも。終盤にはやや遠目の位置から放った直接FKがバーを叩き、その後にカウンターからとどめの3点目を奪った。
☆MAN OF THE MATCH
10 ルカ・モドリッチ 9
この試合に関しては明らかにメッシよりも上だった。別次元のプレービジョンで観ている者さえ欺くようなパフォーマンスの数々。際どいシーンでわかりやすい選択はまずなく、マスチェラーノやオタメンディといった猛者を翻弄。キックフェイントを相手に強く印象づけていたからこそ、実際のシュートがさらに威力を発揮し、見事なミドルにつながった。鋭い読みのパスカットなどで守備にも貢献。
11 マルセロ・ブロゾビッチ 7.5
攻撃力のあるアルゼンチン対策として、アンカーで起用され、タスクを完遂した。中盤のバトルにハードに挑みつつ、熱くなりすぎない。ポジショニングに誤りはほとんどなかった。シンプルなパスも好印象。
18 アンテ・レビッチ 8(57分OUT)
ファウルまがいのハンドオフやハードなチャレンジなど、序盤は強いフィジカルを前面に押し出したプレーが目立った。前半終了間際には、ビッグチャンスを迎えながら仕留められなかったものの、53分にはチェイシングの成果が実り、相手GKのキックミスを確実にボレーで捉えて、価値ある先制点を突き刺した。
4 イバン・ペリシッチ 7(82分OUT)
5分に得意の左足からファーストシュートを放ち、チームを活気づけた。クレバーなハードワーカーは戦況に合わせて攻撃的にも守備的にも振る舞い、左サイドの優位性を保った。
7 イバン・ラキティッチ 8.5
広範囲をカバーし、確実に局面を進めるプレーの連続。シンプルなパスワークと精度の高いフィードで攻撃を組み立て、守備の際には身体を投げ出してブロックし、相手の嫌なタイミングでファウルも辞さないチャレンジも。終盤にはやや遠目の位置から放った直接FKがバーを叩き、その後にカウンターからとどめの3点目を奪った。
☆MAN OF THE MATCH
10 ルカ・モドリッチ 9
この試合に関しては明らかにメッシよりも上だった。別次元のプレービジョンで観ている者さえ欺くようなパフォーマンスの数々。際どいシーンでわかりやすい選択はまずなく、マスチェラーノやオタメンディといった猛者を翻弄。キックフェイントを相手に強く印象づけていたからこそ、実際のシュートがさらに威力を発揮し、見事なミドルにつながった。鋭い読みのパスカットなどで守備にも貢献。
11 マルセロ・ブロゾビッチ 7.5
攻撃力のあるアルゼンチン対策として、アンカーで起用され、タスクを完遂した。中盤のバトルにハードに挑みつつ、熱くなりすぎない。ポジショニングに誤りはほとんどなかった。シンプルなパスも好印象。
18 アンテ・レビッチ 8(57分OUT)
ファウルまがいのハンドオフやハードなチャレンジなど、序盤は強いフィジカルを前面に押し出したプレーが目立った。前半終了間際には、ビッグチャンスを迎えながら仕留められなかったものの、53分にはチェイシングの成果が実り、相手GKのキックミスを確実にボレーで捉えて、価値ある先制点を突き刺した。