オープンな構図となった。いまごろイングランドは慌てて…
本田圭佑も忘れてはいけない。依然として大きな役割を担っているように思う。この日はスーパーサブとして振る舞い、きっちり展開を変えるプレーを見せて、CKから決勝点をお膳立てした。国際的な知名度の高い本田がベンチにいるだけで、それなりの威圧感はあるはずで、対戦相手は気になってしょうはないだろう。日本がベンチに座るハメスの動向に気を揉んだのと同じだ。
あらためて、日本はなぜ勝てたのか。個としても集としてもコンディションが良く、互いへのリスペクトと信頼をベースに、選手たちが指揮官のビジョンをピッチ上で具現化できたからにほかならない。潜在的な能力が蘇ったのだ。
あらためて、日本はなぜ勝てたのか。個としても集としてもコンディションが良く、互いへのリスペクトと信頼をベースに、選手たちが指揮官のビジョンをピッチ上で具現化できたからにほかならない。潜在的な能力が蘇ったのだ。
ハメスがスタメンでなく、開始早々に敵が退場者を出し、コロンビアの後半の戦いぶりは積極性に欠け、交代策にも失敗した。そうしたラッキーな側面があったにせよ、それを勝利に結びつけられたのは確かなチーム力があったからだ。11人同士で戦っていたら負けていた? それは分からないだろう。日本がPKを奪ったシーンを思い起こしてほしい。ああしたカウンターを何度も繰り出していた可能性は低くない。
もう一度言おう、決して奇跡ではないのだ。
我が母国イングランドはラウンド・オブ16で、コロンビアかポーランドと戦うイメージを持っていたはずだ。だがセネガルもポーランドを下したいま、このグループはどこが抜け出してもおかしくないオープンな構図となった。いまごろイングランドは慌てて、日本のスカウティングを始めているかもしれない。
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著者プロフィール
マイケル・プラストウ/1959年、英国のサセックス州出身。80年に初来日。91年に英国の老舗サッカー専門誌『ワールドサッカー』の日本担当となり、現在に至る。日本代表やJリーグのみならず、アジアカップやACLも精力的に取材し、アジアを幅広くカバー。常に第一線で活躍してきた名物記者だ。ケンブリッジ大学卒。
もう一度言おう、決して奇跡ではないのだ。
我が母国イングランドはラウンド・オブ16で、コロンビアかポーランドと戦うイメージを持っていたはずだ。だがセネガルもポーランドを下したいま、このグループはどこが抜け出してもおかしくないオープンな構図となった。いまごろイングランドは慌てて、日本のスカウティングを始めているかもしれない。
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著者プロフィール
マイケル・プラストウ/1959年、英国のサセックス州出身。80年に初来日。91年に英国の老舗サッカー専門誌『ワールドサッカー』の日本担当となり、現在に至る。日本代表やJリーグのみならず、アジアカップやACLも精力的に取材し、アジアを幅広くカバー。常に第一線で活躍してきた名物記者だ。ケンブリッジ大学卒。