最後に僕自身もチャリティーの活動をしています。
 
　2009年、自分の子どもがまだ赤ちゃんの時に、肺炎やアレルギーについて心配なことがあり、ネットで情報を調べていました。我が子は実際にはそのような大きな病気ではありませんでしたが、そこで病気と戦っている子どもたちがこんなにたくさんいるのだ、その現実を知りました。
 
　小さな身体で病気と戦っている子どもたちと、それを支える家族。子どもがちょっと風邪を引いただけでも心配になってしまうのに……。そう考えた時、なにか力になれることはないかと思い、チャリティー活動を始めました。
 
　入院生活を送る子どもたちは、治療が優先され、さまざまなことが制限されています。痛いことや辛いことがどうしても多くなる入院生活のなかでは、子どもが子こどもらしく過ごすことが難しくなるのです。
 
　だからこそ、一瞬でも病気のことを忘れて、子どもらしく過ごせる時間、笑顔になれる時間を届けていきたいとの想いから、『子どもを笑顔に』をキャッチフレーズにしている団体に寄付を続けています。
 
　このような形で僕も活動するようになったのには、やはり海外のスポーツ選手、そして海外の有名な俳優が慈善活動を積極的に行なっていて、プロサッカー選手になれば自然とするものだと思っていました。でも実際はどのようにしてそうした活動をしていけばいいか分からないことが多く、僕自身もプロになってから10年が経ってようやく、チャリティーの活動をするようになりました。
 
　今回このコラムを最後まで読んでいただいた方には、誰かしら好きな選手、俳優がそのような活動をしている可能性もあると思いますので、少し気にしてもらい、共感してもらえたら嬉しいと思い、書かせていただきました。
 
　いつもとはずいぶん切り口が違いましたが、今月中旬からはワールドカップが始まります。頑張ってワールドカップの試合や傾向などを書いていければと思っているので、また読みに来てください。
 
　最後まで読んでいただき、ありがとうございました！
 
＜了＞
 
橋本英郎
 
PROFILE
はしもと・ひでお／1979年５月21日生まれ、大阪府大阪市出身。ガンバ大阪の下部組織で才能を育まれ、1998年にトップ昇格。練習生からプロ契約を勝ち取り、やがて不動のボランチとして君臨し、Ｊ１初制覇やアジア制覇など西野朗体制下の黄金期を支えた。府内屈指の進学校・天王寺高校から大阪市立大学に一般入試で合格し、卒業した秀才。Ｇ大阪を2011年に退団したのちは、ヴィッセル神戸、セレッソ大阪、長野パルセイロでプレーし、昨季から東京ヴェルディに籍を置く。日本代表はイビチャ・オシム政権下で重宝され、国際Ａマッチ・15試合に出場した。現在はＪリーガーとして奮闘する傍ら、サッカースクールの主宰やヨガチャリティー開催など幅広く活動中。Ｊリーグ通算／437試合・21得点（うちＪ１は339試合・19得点／2018年６月４日現在）。173センチ・68キロ。血液型Ｏ型。
公式ブログ＝http://pakila.jp/hashimoto/
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チャリティーイベントを開催！=https://readyfor.jp/projects/hashimotoYOGAcharity