東京五輪世代、アピール度チェック!森保ジャパンの南米遠征で存在感を見せたのは…

カテゴリ:日本代表

川端暁彦

2018年04月02日

アタッカー陣では前田が結果を残した一方で海外組の伊藤は…

選手を試している段階の森保ジャパン。5月下旬のトゥーロン国際大会ではどのようなメンバーを選ぶのだろうか。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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【シャドー】
 
 注目の伊藤達哉(ハンブルク)は主にこの位置での起用となったが、本人も認めるように密集でのプレーを得意とする選手ではなく、スペースへ仕掛けていくのが持ち味だけに、中央ではなかなか機能しなかった。サイドに流れて仕掛けると、個人で打開しての決定機も演出しており、やはり突破力はある。ただ、他のドリブラータイプの選手もこのシャドーのポジションに悪戦苦闘することが多いだけに、適材適所探しは今後も難航するかもしれない。
 
 唯一、“下級生”からの招集となった中村敬斗(G大阪)もこの位置に置かれたが、仕掛けてシュートを狙うという意欲は明確に持っており、プレーに期待感はあった。そしてこの位置ではやはり、三好康児(札幌)がさすがのプレー。シンプルにボールを離しながら、機を見て仕掛け、ゴールも奪う。この年代には堂安律と久保建英という右シャドーで最も力を発揮しそうな傑出したレフティもいるが、三好も簡単に定位置は渡しそうにない。
 
【1トップ】
 
 センターFWでは実質初招集の前田大然(松本)がその可能性を見せた。森保監督が指摘するように、失点につながってしまう迂闊なプレーが出ることもあったが、「俺のプレーは分かりやすい」と自ら語る通り、ゴールへ猛然と突っ込み続けるスタイルは国際大会でも変わらず、ベネズエラ戦の2得点など存在感を見せた。実は海外に出ること自体が初めてだったというから、それでこのパフォーマンスを出せるのは大したものだろう。より国際試合慣れしてくれば、もっとやれるのでは。そういう期待感も残した。
 

 タフでしたたかな南米勢を相手に誰のどういう部分が通用し、どういう部分で課題が出たか、そしてチームとしてどういうときに敗北へ繋がる流れが生まれてしまうのかも見えた3試合だった。遠征を通じてチームのベースを作る部分でも、個の経験値を蓄えるという意味でも、あるいは選手の適性や可能性を見極めるという意味でも、指揮官にとっては実り多い日々だったに違いない。
 
取材・文●川端暁彦(サッカージャーナリスト)
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