東京五輪世代、アピール度チェック!森保ジャパンの南米遠征で存在感を見せたのは…

カテゴリ:日本代表

川端暁彦

2018年04月02日

3バックでは初招集となった中山雄太、杉岡大暉のJ1組が存在感を発揮。

久々の代表となった杉岡大暉はCBの左だけではなく、左ウイングバックでも本職と遜色ないプレーを披露。写真:川端暁彦

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【3バック】
 
 森保システムの味噌とも言える3バックのセンターでは、今回が初招集となった中山雄太(柏)が無類の存在感を発揮。判断を含めた高度なスキルは傑出しており、巧みにボールを最終ラインから持ち出してビルドアップに寄与しつつ、守備でも能力の高さを見せ付けた。実は3バックの中央を実戦で務めるのは「初めて」だったそうだが、まったくそれを感じさせないプレーぶりである。左CB、左ウイングバックとしてプレーした杉岡大暉も含めて、Jで出場を重ねている選手はその経験が伊達ではないところをしっかり表現したと言えるだろう。
 
 同じく初招集のアピアタウィア久(流通経済大)も“らしさ”を見せた。各年代を通じて初めての日の丸に加え、日程上の問題で戦術練習もできない中で、いきなりの先発出場。実は「3バック自体が初めて」だったというから、初めて尽くしである。しかし、190センチ超級の長身ながら、ビルドアップで絡めるところも見せて可能性を感じさせた。もっとも、第1戦は後半途中で足をつって交代、第2戦は前半半ばで負傷交代となっており、DFで重要になる試合を通じてのプレーを見せることはできなかった。
 
 
【ウイングバック】

 
 このポジションで存在感を見せ付けたのは初瀬亮(G大阪)だろう。この年代で初めてA代表に食い込んだ選手だが、1月のU-23アジア選手権は直前に離脱してしまい、参戦できず。所属のG大阪でもクルピ新監督の信頼を得られず出場機会が限られていた。それだけに「ここでやってやろう」というメラメラとしたモチベーションを感じさせるアクティブなプレーぶりだった。左右遜色なくプレーできる特長に加えて、突破からのクロスという形もしっかり披露。ウイングバックに個の打開力が求められる「森保システム」でもしっかり機能できるところをアピールした。
 
【ボランチ】
 
 J1リーグでのプレーぶりから期待値も高かった市丸瑞季(G大阪)が負傷辞退してしまい、層が薄くなってしまうなかで、U-20W杯後にベルギーでプレーしていた(このため、今回が初招集となった)MF坂井大将(新潟)は滑らかにポゼッションに絡むソツのないプレーを見せた。2試合に先発した松本泰志(広島)も「このシステムへの理解度はある」と語るとおり、スムーズに戦術を実践。森島司(広島)と針谷岳晃(磐田)はシャドーとの兼用起用となったが、二人ともどちらが適性なのかは悩ましいところだ。
 
 追撃を狙うスクランブル布陣においてではあるが、中山をボランチ起用した時間帯も見られた。今回に限らず、この年代で守備型のボランチがあまり見当たらない、レフティのボランチもいない現状を思うと、これはこれで“あり”かもしれない。
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