ドイツでは旧交を温める機会もあった。公式戦前座のユースの試合には、ヴォルフスブルクでスカウトをしているピエール・リトバルスキーさんが視察に訪れていて、現役時代に対戦した経験もあり昔話に花が咲いた。それと同時に、ドイツがサッカー大国であり続ける訳も実感した。
「（ワールドカップ優勝メンバーでもある）そのような誰もが知る方がスカウトをしている。（有力選手のプレミアリーグ一極化のなか）若い力を吸い上げようと力を入れ、しかもクラブ数は多く、Ｕ-23チームを整備するところもあり、受け皿は豊富です。むしろ、そういった人材育成の環境面で、日本との大きな差を感じました」
現役時代にドイツ留学を二度経験している。その憧れの舞台で、今度は指導者として多くのことを吸収してきた。現役時代は鹿島で一時代を築き、監督としては新潟をJ1中位に導いた黒崎氏の、より勝負にこだわる采配や指導をぜひ見たい。どのようなチームになるのか楽しみだ。
取材・文：塚越 始（フリーランス）
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