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宇佐美&原口の「復活の舞台」デュッセルドルフで学んだ元日本代表・黒崎久志氏が語るドイツ式指導術

カテゴリ:ワールド

塚越 始

2018年03月22日

宇佐美は力を最大限に発揮できるまで「半年ぐらいかかる」と言われていた。

デュッセルドルフで好調を維持する宇佐美。3月の代表戦でも活躍が期待される。(C) Getty Images

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「ポゼッション」や「パスサッカー」など『形』から入るのではなく、勝利とゴールから逆算し、いかに効率と効果のあるサッカーを構築するかに各クラブが取り組んでいる。そのなかで、デュッセルドルフは、サイドアタッカーを生かして、ゴールを奪う形にこだわりを持っている。黒崎氏がいた間は宇佐美貴史が在籍していて、「両サイドからいかに崩すのか、そのバランスを模索していました」という。
 
「宇佐美はアウクスブルクから移籍期限ぎりぎりで移籍してきて、そこから自分の立ち位置を探している、私がいたのはちょうどそういった時期でした。ただ、ポテンシャルや技術は早くからフンケル監督やスタッフ、それに選手からも認められ、期待されていました。そのうえで、監督は焦らず、力を最大限に発揮できるようになるまでには半年ぐらいかかる、とおっしゃっていました。結果的に、そのとおり、まさにウインターブレイク明けに活躍し始めましたからね」
 
 そして、ヘルタ・ベルリンで出場機会を失っていた原口元気も冬の移籍期限ぎりぎりでデュッセルドルフに加入。その時にはすでに黒崎氏はドイツを離れていたが、「右サイドのラマン・ベニトというベルギー人アタッカーがどんどん切り込んでいく選手で(20試合・8得点)、同じようなウイングタイプを増やして、どのようにするのかなとは思いました。もっとサイドからの攻撃を活性化させたかったのでしょう。最近は原口が左、宇佐美が右に入る機会が増えて、より攻撃的になった感じがします。勢いに乗っているのは間違いありません。宇佐美は右サイドで得点を決めるようになり、プレーの幅を広げています」

 サイドからの崩しをさらに徹底したことで、結果的にデュッセルドルフは後半戦に入って、一時失っていた勢いを取り戻した。牽引していたのは、ほかならぬ宇佐美&原口の日本人アタッカーコンビだった。
 
 一方ドイツでは、若い才能を発掘しようと、各クラブがスカウティングに力を入れている。黒崎氏は、その「スカウト力」の高さにも驚かされたという。
 
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