代表は〝目指す場所〞。名前を出してくれても、選ばれなければ意味がない。
――さて今季はJ1での自己最多ゴール数を更新していますが、大きな自信になっているのでは?
「そうですね。でもチャンスはあったので、もっと決めなくちゃいけなかったです。率直に悔しさのほうが大きいです。ゴール前での集中力と判断力を磨かないといけません」
――ゴール前でいかに冷静にプレーできるかが今後の課題?
「選択肢はたくさん持っておくべきで、そのなかから最適な一手を冷静に選ぶ判断力を養いたいです。調子が良い時は周りの動きがよく見えますが、その状態をキープするのが目標です」
――この先、ゴールを重ねるために必要なことは?
「今年は守備陣が身体を張ってくれています。実際に例年に比べて失点も減っています。そうやって相手から奪ったボールを自分に集めてくれていることを忘れてはいけません。僕がゴールを取れているのは周りのお陰。みんなの想いに応えるためにプレーするのが重要です」
――では、今季のゴールで一番手応えを感じたのは?
「理想的だったのは(12節の)大宮戦のゴールです。今のセレッソにはボールを持てる選手が多いですし、パスワークもスムーズなので、自分はフィニッシュに力を割いたほうが良い。大宮戦のゴールは中盤でパスをつないでサイドを突いて、そのクロスを僕が決めました。
簡単と言ったらおかしいですが、絶妙なクロスを仕留めるだけでした。フィニッシュを確実に決められたという点で理想的でしたね。もっとも、前線にいるだけでもダメなので、動き方はもっと改善したいです」
――周囲との連係も問題がなさそうです。
「昔から一緒にやっている選手ばかりなので、それぞれの特長は掴めています。後ろの選手は『俺らが守るから点を取ってきてくれ』と考えているはずだし、繰り返しになりますが、僕はその想いに報いるために点を取らなくてはいけません。今の成績に満足している選手はいないですし、ここからも一戦一戦、集中です」
――そういえば、理想のゴールと語っていた大宮戦はヴァイッド・ハリルホジッチ監督が視察に来ていました。日本代表への想いはいかがですか?
「もちろん選ばれたいです。うちには(山口)蛍くんがいますし、チームの調子が良いので視察に来てくれる機会は多い。そこでゴールを奪ってアピールしたいです」
――ハリルホジッチ監督は6月のシリア戦、イラク戦に向けたメンバー発表会見で杉本選手に触れ、「成長している」と評価していました。
「名前を出してくれましたが、結局メンバーに入れなかったので、意味がありません。そこは選ばれてなんぼ。とても悔しかった。代表に入るためだけに頑張っているわけではないですが、目指す場所です。僕は結果を残すしかないですね」
――代表の試合はチェックしていますか?
「もちろんです。チームメイトと一緒によく観ています」
――ところで、杉本選手はゴール後に雄たけびを上げている姿が印象的です。
「本当は無というか、バロテッリのようにクールにしていたいんですが、決めたら自然と興奮してしまうんですよね」
――ゴールパフォーマンスでは、空に向かってハートマークを作るシーンも目にしました。
「あれは彼女にとかじゃないんです。ちょっと言いにくいんですが……。誰とは言えませんが、天国にいるある人に向けてやっています」
――てっきり女性に向けたものだと思っていました。
「それはよく言われます(笑)」
――では最後に、杉本選手の理想のFW像を教えてください。
「なんでもできる選手ですね。ゴールを決められるし、パスも出せるし、ボールも運べる。それが理想です。でも、そこに辿り着くにはまだまだ遠いです」
――今季の目標のゴール数は?
「残り試合は十分にあるので、去年(J2で14ゴール)よりは取りたいですね」
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
※『サッカーダイジェスト』2017年7月27日号(同13日発売)より、一部加筆修正して転載。
「そうですね。でもチャンスはあったので、もっと決めなくちゃいけなかったです。率直に悔しさのほうが大きいです。ゴール前での集中力と判断力を磨かないといけません」
――ゴール前でいかに冷静にプレーできるかが今後の課題?
「選択肢はたくさん持っておくべきで、そのなかから最適な一手を冷静に選ぶ判断力を養いたいです。調子が良い時は周りの動きがよく見えますが、その状態をキープするのが目標です」
――この先、ゴールを重ねるために必要なことは?
「今年は守備陣が身体を張ってくれています。実際に例年に比べて失点も減っています。そうやって相手から奪ったボールを自分に集めてくれていることを忘れてはいけません。僕がゴールを取れているのは周りのお陰。みんなの想いに応えるためにプレーするのが重要です」
――では、今季のゴールで一番手応えを感じたのは?
「理想的だったのは(12節の)大宮戦のゴールです。今のセレッソにはボールを持てる選手が多いですし、パスワークもスムーズなので、自分はフィニッシュに力を割いたほうが良い。大宮戦のゴールは中盤でパスをつないでサイドを突いて、そのクロスを僕が決めました。
簡単と言ったらおかしいですが、絶妙なクロスを仕留めるだけでした。フィニッシュを確実に決められたという点で理想的でしたね。もっとも、前線にいるだけでもダメなので、動き方はもっと改善したいです」
――周囲との連係も問題がなさそうです。
「昔から一緒にやっている選手ばかりなので、それぞれの特長は掴めています。後ろの選手は『俺らが守るから点を取ってきてくれ』と考えているはずだし、繰り返しになりますが、僕はその想いに報いるために点を取らなくてはいけません。今の成績に満足している選手はいないですし、ここからも一戦一戦、集中です」
――そういえば、理想のゴールと語っていた大宮戦はヴァイッド・ハリルホジッチ監督が視察に来ていました。日本代表への想いはいかがですか?
「もちろん選ばれたいです。うちには(山口)蛍くんがいますし、チームの調子が良いので視察に来てくれる機会は多い。そこでゴールを奪ってアピールしたいです」
――ハリルホジッチ監督は6月のシリア戦、イラク戦に向けたメンバー発表会見で杉本選手に触れ、「成長している」と評価していました。
「名前を出してくれましたが、結局メンバーに入れなかったので、意味がありません。そこは選ばれてなんぼ。とても悔しかった。代表に入るためだけに頑張っているわけではないですが、目指す場所です。僕は結果を残すしかないですね」
――代表の試合はチェックしていますか?
「もちろんです。チームメイトと一緒によく観ています」
――ところで、杉本選手はゴール後に雄たけびを上げている姿が印象的です。
「本当は無というか、バロテッリのようにクールにしていたいんですが、決めたら自然と興奮してしまうんですよね」
――ゴールパフォーマンスでは、空に向かってハートマークを作るシーンも目にしました。
「あれは彼女にとかじゃないんです。ちょっと言いにくいんですが……。誰とは言えませんが、天国にいるある人に向けてやっています」
――てっきり女性に向けたものだと思っていました。
「それはよく言われます(笑)」
――では最後に、杉本選手の理想のFW像を教えてください。
「なんでもできる選手ですね。ゴールを決められるし、パスも出せるし、ボールも運べる。それが理想です。でも、そこに辿り着くにはまだまだ遠いです」
――今季の目標のゴール数は?
「残り試合は十分にあるので、去年(J2で14ゴール)よりは取りたいですね」
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
※『サッカーダイジェスト』2017年7月27日号(同13日発売)より、一部加筆修正して転載。