【鹿島】就任から3連勝! 大岩監督が語るシステム論と起用法、その本質と狙いは?

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2017年06月26日

「プレッシャーよりもタイトルを獲る喜びを大事にしてほしい」

常勝軍団のさらなる飛躍を目指して、大岩監督が決意を語った。写真:田中研治

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――選手たちが、大岩監督のイメージを具現化できないケースもあると思いますが?
 
「これまでにないパターンだとしても、トレーニングで意図をちゃんと説明して、理解してもらい、できるという自信を芽生えさせる。練習でも上手くいけば、それが成功体験になって、本番でも良い結果につなげられるかもしれません」
 
――他にもいろいろとアイデアがありそうですね。
 
「三竿をアンカーで起用すれば、状況によっては最終ラインに落ちて、3バックないし5バックを形成できます。彼にはその経験がありますからね。レオ(・シルバ)や永木はボ ランチだけでなく、インサイドハーフとしての適性もある」
 
――“大岩カラー”は多彩ですね。
 
「トレーニングを積んで、精度を上げられれば、僕も自信を持って試合で披露できるのですが。少しずつ幅を広げたいけど、多くを要求しすぎて、選手たちが頭でっかちになって、 考えすぎて、逆に身体が動かなくなる事態は避けたい。もっとも、選手たちの対応力は高いですからね。その点は幸せに感じています」
 
――鹿島は常勝軍団と言われるように、常にタイトルが求められています。そういうクラブで監督を務めることのプレッシャーをどう受け止めていますか?
 
「タイトル獲得に関しては、他のクラブより大きなプレッシャーがあると思います。それは選手たちにも常々言っていますが、プレッシャーよりもタイトルを獲る喜びを大事にして欲しいんです。優勝を味わえば、もう一度、となる。シャーレやトロフィーを掲げた時の嬉しさは、 何ものにも代え難い。タイトルを“獲らなければ”ではなく、“獲りたい”。 義務ではなく、欲求ですよね。それが前向きなプレーにつながるし、タイトルへの近道だと思います」
 
■プロフィール
大岩 剛(おおいわ・ごう)/1972年生まれ、静岡県出身。現役時代は名古屋、磐田、鹿島で活躍。J1通算386試合・10得点、日本代表通算3試合・0得点。2010年の引退後は指導者の道に進み、翌年から鹿島のコーチとして経験を積む。今年5月31日、石井前監督の解任を受けて、監督に昇格。初陣となった14節・広島戦は3-1で勝利。試合後の会見では、安堵の表情を見せつつ、「90分は長かった」とコメント。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
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