【鹿島】就任から3連勝! 大岩監督が語るシステム論と起用法、その本質と狙いは?

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2017年06月26日

「どうすれば選手たちが自信を持って、迷いなくプレーできるか。すべてはそこが出発点」

広島戦では後半途中に小笠原を投入してボランチ3人を起用する采配も。多彩な手札を持つ大岩カラーが垣間見えた。

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――また最初の交代では、MFのレアンドロ選手を下げて、SBの西大伍選手をそのまま2列目で起用。去年の横浜戦でも、西選手を中盤でプレーさせましたね。
 
「SBを2列目サイドに置くのは、ヴェンゲルがよくやりますよね。(ナチョ・)モンレアルが左 SBで、途中から同じポジションの (キーラン・)ギブスをサイドハーフに入れる。高い位置での守備が期待できると同時に、攻撃時には、SB特有の縦への推進力で勢いを出せる。主導権を握り返すための選手起用として参考にしています」
 
――西選手は中盤での起用をメインとし、右SBのポジションを争う若い伊東幸敏選手を先発で使って育てようとしているのでしょうか?
 
「それもありますが、伊東を2列目にして西はSBというパターンも当然あります。1-0で勝ったリーグの浦和戦で西は左SBでしたが、 対峙する関根(貴大)選手をほぼ完璧に抑えました。彼は攻撃センスに優れるだけでなく、守備能力も高いですから。伊東に関しては、これぞアントラーズのSBという感じですよね。精力的に何度も上下動して、質の高いクロスを供給する。彼の良さは、やはり前に出た時。そう考えると、SBで起用するなら、前にいるのはタメを作るのが上手い遠藤(康)のほうがいいのか。遠藤は中央に据えて、土居(聖真)をサイドに置く手もありますよね」
 
――右サイドハーフが主戦場の遠藤選手をトップ下に?
 
「本人にその可能性があることは伝えていますが、それも周囲とのバランス次第です」
 
――土居選手は2トップでも計算でき、FWの鈴木選手や金森健志選手はサイドハーフでもプレーが可能。 アタッカー陣の駒は豊富です。
 
「だから困りますよね(笑)。4-1-4-1や4-2-3-1も、2列目両サイドに置く選手のタイプによっては、3トップ気味の4-3-3と言えるでしょうね」
 
――人選と配置によって、多様な編成ができる。それは楽しみであり、 やりがいもあるのでは?
 
「まだ、やりがいを感じるところまでは行けていませんが、いずれにせよ、先ほども言ったように、どうすれば選手たちが自信を持って、迷いなくプレーできるか。すべてはそこが出発点です。いくら僕が頭の中であれこれ考えていても、選手たちが迷ってしまえば、それこそ机上の空論だし、妄想でしかない」
 
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