【黄金世代】第1回・小野伸二「なぜ私たちはこのファンタジスタに魅了されるのか」(♯1)

カテゴリ:Jリーグ

川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)

2017年04月20日

終わったあとでも愛される人間でいたい。

37歳になったが、気力・体力ともに衰えはまるで見られない。発する言葉のパワーも相変わらずだ。写真:高橋茂夫

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 高校時代から、飾らない男である。人見知りをせず、大きな器で相手を引き込み、しっかり他者の声に耳を傾ける。そしてなにより、根っからの明るい性格の持ち主だ。

 そこにいるだけで場の空気が和み、たちどころに開放感が生まれる。だからだろう。いわゆる黄金世代においては、誰に推されるでもなく、チーム結成当初から不動のリーダーだった。自身はそんな感覚は微塵もなかったようだが。

 小野伸二は小野伸二を、いったいどんな人間だと思っているのか。「どうだろなぁ」と頭を掻きながら、本人が解説を試みる。

「べつに変に飾ることもないし、ありのままですね。普通に喜怒哀楽はあるし、嫌だなって思うこともあるし。ただ、サッカーができるありがたみというのは、ずっと感じてやってきましたね。

 だから来てくれてるファンや出会ったひとは大事にしたいといつも思ってます。僕らの職業ってある意味、いつ終わるか分からないじゃないですか。終わったあとでも愛される人間でいたい。現役時代って誰でも応援してくれると思うんですけど、辞めたあとでも、ひとに愛される人間でありたいんです」


 なんとも、独特の言い回しである。

<♯2に続く>

取材・文:川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)

※4月26日配信予定の次回は、小学校時代の秘話や清水商高での日々に加え、栄光と挫折が交錯した「1999年」の真相に迫ります。こうご期待!

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PROFILE
おの・しんじ/1979年9月27日生まれ、静岡県沼津市出身。小学校時代から天才少年と謳われ、13歳で年代別の日本代表に選ばれるなど異彩を放つ。清水商高時代はインターハイや全日本ユースでタイトルを獲得。1998年に鳴り物入りで浦和に入団し、そのシーズンのJリーグ新人王に輝く。99年のワールドユースで準優勝を飾ったが、その直後の大怪我で長期離脱。後遺症に苦しみ、翌年のシドニー五輪出場を逃がした。2001年夏からはフェイノールト(オランダ)に活躍の場を移し、UEFAカップ制覇など確かな足跡を残す。06年以降は浦和、ボーフム(ドイツ)、清水、ウェスタン・シドニー(オーストラリア)でプレー。そして14年春、札幌入団を果たした。04年のアテネ五輪にOA枠で出場し、ワールドカップは3度経験(98、02、06年)。国際Aマッチ通算/56試合・6得点。Jリーグ通算/209試合・72得点(うちJ1は180試合・63得点)。175㌢・76㌔。O型。データはすべて2017年4月20日現在。公式ブログはhttp://lineblog.me/shinjiono/

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