――ちなみに、マリノス対ジュビロの試合で印象に残った選手は？
「マリノスの10番（齋藤学）。ドリブルで前に進めるし、違いを作れる選手だと思います」
 
――ジュビロの10番（中村俊輔）はどうでしたか？
「良い選手だというのは分かりました。経験も豊富だと聞いていましたが、マリノス戦は試合に入り切れていない印象を受けましたね」
 
――なるほど。話は変わりますが、ご家族はいらっしゃいますか？
「妻と子どもが４人います。女の子が３人、男の子がひとりです。学校などの関係で、家族はアルゼンチンにいます」
 
――寂しいですね。
「まず日本での環境が整ってから、いずれは呼びたいですね。これまでも移籍でアルゼンチンを離れることはありましたし、今回も家族のために頑張るだけです。それに、エスペランサSCにはオルテガをはじめ、多くのアルゼンチン人がいます。毎日、みんなと一緒にいて、サポートもしてくれるので、問題はありませんよ」
 
――ピッチ上では激しくプレーしますが、こうして話している姿はすごく穏やかですね。
「そうですね（笑）。普段は落ち着いているほうだと思いますが、ピッチに入ると、自然とスイッチが入るんです。自分でもそれはよく分からないのですが」
 
――優しそうなのに、相手をコケにするまた抜きを平然とする。そのギャップがいい。
「ははは。驚きましたか？　感じたままにサッカーをしているんです。ピッチの中でも幸せを感じながらプレーしていますよ」
 
――すでに練習にも合流していますが、チームの可能性や魅力をどう感じていますか？
「若い選手が多くて、みんなが成功したいというハングリーさがありますよね。あとは、どういうサッカーをするのか、明確なビジョンを全員が共有している。スタッフも現場と同じ方向を向いているから、僕としてもやりやすい。はっきり言って、このチームは強いですよ」
 
――プロとして第一線で戦ってきたその経験を伝えるのも、ローダス選手の役目だと思います。
「その立場にいるのは分かっていますが、みんな若いけど、メンタリティがプロっぽいんですよね。精神面での強さを感じるので、僕としても本当に楽しみです」
 
――活躍を期待しています。
「ありがとうございます。ぜひ試合を見に来て、応援してください」
 
取材・文：広島由寛（サッカーダイジェスト編集部）
 
エスペランサSC
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★関東リーグ２部は４月15日（土）に開幕。エスペランサSCは同16日（日）、保土ヶ谷公園サッカー場で13:00から東邦チタニウムとの開幕戦に挑む。