【ミラン番記者】本田圭佑の「背番号10がベンチ要員」という状況にファンは…

カテゴリ:海外日本人

マルコ・パソット

2017年04月13日

イタリア人の持つ10番のイメージとは程遠い。

現在のミランで実質的なナンバー10の役割をしているのはこのスソ。前節でも3ゴールに絡んだ。(C)Getty Images

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 しかし、今ここで語っているのはポジション上の背番号10ではない。背番号10という存在自体だ。栄光の背番号、カリスマ性と想像力に溢れた選手だけが背負うことを許される、サッカー界のエースナンバー。それが我々イタリア人の持つ背番号10のイメージだ。
 
 残念ながら今の本田は、それらからは程遠い。ただもし、本田があと20年早く生まれていたならば、きっとその時代の有数のトレクアルティスタになっていた可能性も大いにある。今よりもサッカーがスローで緩かった時代ならば……。
 
 もちろん彼の先達たちは、鳥肌が立つような名選手ばかりだ。イタリア人で初めてバロンドールを獲得したジャンニ・リベーラ(60~70年代)をはじめ、ルート・フリット(80年代から90年代)、デヤン・サビチェビッチ(90年代)、ズボニミール・ボバン(90年代)、マヌエル・ルイ・コスタ(2000年代)、クラレンス・セードルフ(2000年代)と、ミランのみならずサッカー界の歴史に名を残すレジェンドばかりだ。
 
 彼らはみな違うタイプの背番号10だった。あえて本田と比較すれば、たぶんボバンが一番似ているか。彼もまた予想不可能なパスを出し、プレースキックにも長けていた。
 
 しかし本田の今の状況を見る限り、きっとどんなことを言おうとも、彼にはからかわれているとしか受け取れないだろう。
 
文:マルコ・パソット(ガゼッタ・デッロ・スポルト紙)
翻訳:利根川晶子
 
【著者プロフィール】
Marco PASOTTO(マルコ・パソット)/1972年2月20日、トリノ生まれ。95年から『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙で執筆活動を始める。2002年から8年間ウディネーゼを追い、10年より番記者としてミランに密着。ミランとともにある人生を送っている。
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