【東京V】ついに首位奪取! ヴェルディ改革の仕掛け人が明かす「躍進の舞台裏」

カテゴリ:Jリーグ

川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)

2017年04月06日

「夏の補強はあるのか?」とずばり訊いてみると。

指導は厳格ながら、普段は気の優しいロティーナ監督。東京Vの選手たちとの相性はすこぶる良い。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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 始動してまもなくは、難解な練習メニューと事細かな指示を選手たちが消化できず、暗中模索の印象を拭えなかったが、沖縄キャンプでみっちり鍛えられ、テストマッチをこなしながら形を整えていった。「監督と選手の相性がことのほか良かった」と、GMは目を細める。
 
「課題だった守備の強度がそうとう高まった。トレーニング、つまりは試合への準備というところでしっかりポイントを得て、改善されたということ。選手個々のポジショニングなり戦術的な約束事が浸透してきた。いや、させたと言ったほうが正しいですね」
 
 チーム内にはピリっとした空気があるという。以前はそれほどでもなかった激しい定位置争いもまた、チームを突き動かす原動力となっている。
 
「ベテランから若手まで、練習では平等にチャンスが与えられている。ポジションを巡る争いは本当に厳しくなったし、しっかり練習で実力を示した選手が試合に出れるわけです。選手層は確実に厚くなってますよ」
 
 ただ、現在首位だからといって、昇格が保証されたわけではない。2012年シーズンにも一度は首位に立ちながら、最終的には7位に沈み、宿願は果たせなかった。これからもチームとしての上積みは不可欠だ。
 
「誰が出てもクオリティーが下がらない、さらなる守備の構築が求められるでしょう。で、攻撃面。正直言って、失点につながる判断ミスをなくすのを第一にしてきたのもあって、言ってみれば無謀なアタックは仕掛けてない。今後は、奪ったボールをどうやって攻撃につなぐか。その質を磨いていけるか。これからの2~3か月でどこまでチームとして成長できるかが鍵ですね」
 
 8年ぶりのJ1昇格へ邁進する新生ヴェルディ。最後に「夏の補強はあるのか?」と竹本GMに訊くと、そこは、やんわり煙に巻かれた。
 
「いまいる選手に頑張ってもらうのが一番。ただ、チームはつねに成長しなきゃいけないものだからね」
 
取材・文:川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)
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