中国に歴史的敗戦を喫した自国代表に批判。対照的に日本は…。
同じ日、韓国はアウェーで中国に敗退。過去の通算成績で18勝1敗12分けと分が良いはずの中国に0-1で敗れた衝撃を隠せず、「遠征だけで2勝目の日本、韓国とは違う」(『スポーツ韓国』、「UAEを遠征で捕らえた日本、中国遠征に失敗した韓国、対照的」(一般紙『中央日報』)と報じるメディアもあった。ハリルホジッチとシュティーリケの間には、「逃れない宿命と因縁」があるが、ハン・ジュン記者も言う。
「多くの韓国メディアは結果だけで両国は対照的としているが、サッカーの質でも両国には違いというか、差がある。具体的にはボールを所持した時のラインコントロールともMF&DFラインの沈着な対応だ。
日本は、相手を引き出してスペースを作る術を知っているが、韓国はそういった緩急の調節が足りない。基本的なパスの質やパスコースを開く過程の組み立てなど、日本のほうがレベルが高い。そういった日本が元々持つ長所に加え、先ほども述べたように直接的なプレーも加味されて、日本はその完成度を着実に高めている。
対して韓国は、ボールキープとパスプレーというこれまで欠いていた部分の補強に努めたが、それが中途半端なうえに本来の長所だったダイナミックさもなくなってしまった。それどころがディフェンスラインの裏を突かれる不安は解消されるどころか深刻さを増すばかり。
ソン・フンミンら個人に依存する部分が多く、中国戦ではソン・フンミンが出場停止で直接的な破壊力が落ち、イ・チョンヨン、イ・ジォソンらも怪我で欠場したことでビルドアップの質も落ちた。つまり、様々な意味で韓国と日本は対照的な状況にあるわけで、韓国は今のままでは次のシリア戦も予断を許さない」
辛うじてグループ2位の座はキープできているものの、3位ウズベキスタン、4位シリアとの間にある勝点は僅差で、グループAは混戦を極めている。『聯合ニュース』などは「韓国のロシア行きが赤信号」とまで報じているが、次のシリア戦の結果次第では、それも現実味を帯びてきそうだ。
文:慎 武宏(スポーツライター)
シン・ムグァン/1971年、東京都生まれ。韓国サッカー取材歴20年。近著に歴代コリアンJリーガーへのインタビュー集『イルボン(日本)はライバルか 韓国人Jリーガー28人の本音』(ピッチコミュニケーションズ)。
「多くの韓国メディアは結果だけで両国は対照的としているが、サッカーの質でも両国には違いというか、差がある。具体的にはボールを所持した時のラインコントロールともMF&DFラインの沈着な対応だ。
日本は、相手を引き出してスペースを作る術を知っているが、韓国はそういった緩急の調節が足りない。基本的なパスの質やパスコースを開く過程の組み立てなど、日本のほうがレベルが高い。そういった日本が元々持つ長所に加え、先ほども述べたように直接的なプレーも加味されて、日本はその完成度を着実に高めている。
対して韓国は、ボールキープとパスプレーというこれまで欠いていた部分の補強に努めたが、それが中途半端なうえに本来の長所だったダイナミックさもなくなってしまった。それどころがディフェンスラインの裏を突かれる不安は解消されるどころか深刻さを増すばかり。
ソン・フンミンら個人に依存する部分が多く、中国戦ではソン・フンミンが出場停止で直接的な破壊力が落ち、イ・チョンヨン、イ・ジォソンらも怪我で欠場したことでビルドアップの質も落ちた。つまり、様々な意味で韓国と日本は対照的な状況にあるわけで、韓国は今のままでは次のシリア戦も予断を許さない」
辛うじてグループ2位の座はキープできているものの、3位ウズベキスタン、4位シリアとの間にある勝点は僅差で、グループAは混戦を極めている。『聯合ニュース』などは「韓国のロシア行きが赤信号」とまで報じているが、次のシリア戦の結果次第では、それも現実味を帯びてきそうだ。
文:慎 武宏(スポーツライター)
シン・ムグァン/1971年、東京都生まれ。韓国サッカー取材歴20年。近著に歴代コリアンJリーガーへのインタビュー集『イルボン(日本)はライバルか 韓国人Jリーガー28人の本音』(ピッチコミュニケーションズ)。