【J1採点&寸評】仙台×神戸|被災の重みを知る両者。仙台は特別な日を勝利で飾れず

カテゴリ:Jリーグ

古田土恵介(サッカーダイジェスト)

2017年03月11日

神戸――相手の隙を見逃さない試合巧者ぶり。

【警告】仙台=石原(87分) 神戸=ニウトン(84分)、大森(85分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】ニウトン(神戸)

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【神戸|採点・寸評】
神戸 6.5
開始9分に小川が負傷したことでプランの一角が崩れる。しかし、指揮官も選手も戸惑うことなく「自分たちのやれること」を再度整理して粘り強く戦う。相手がバタついた隙を見逃さずに2ゴールを奪う試合巧者ぶりも垣間見せた。
 
GK
18 キム・スンギュ 6.5
JトップレベルのGKであることをアウェーの地で改めて証明。プレーはすべて堅実で、最後方からチーム全体に安心感を与えていた。
 
DF
6 高橋峻希 6.5
目立つようなプレーは決して多くなかったが、対峙した永戸の前に大きな壁として立ち塞がる。予測や身体の入れ方など、経験の差をまざまざと見せつける場面もあった。
 
5 岩波拓也 6
渡部とともにゴール前の堅牢さをキープした。警告は受けなかったが、試合終了間際に熱くなり過ぎたシーンは要注意。
 
3 渡部博文 6.5
古巣を相手に躍動。高さと強さで仙台の攻撃をことごとく撥ね返した。終了のホイッスルが鳴るまで集中力を持続し、最終ラインを引き締めて、完封勝利に貢献した。
 
22 橋本 和 5.5
目立つようなプレーが多くなかったのは逆サイドの高橋と同様だが、対照的に消えているような時間帯が少なくなかった。もっとエゴイスティックになってもいい。
 
MF
14 藤田直之 6.5
攻撃ではパスを散らして攻撃のリズムを作り、守備では気の利いたポジショニングで防波堤に。中盤の底という位置だけでなく、まさに中心として機能していた。
 
7 ニウトン 7 MAN OF THE MATCH
藤田との互助関係を保ちながら、ピッチを縦横無尽に動き回る。守備ではスペースへのカバーはもちろん、積極的に相手を潰し、攻撃では効果的な駆け上がりでダイナミズムを生んだ。
 
13 小川慶治朗 -(9分OUT)
右サイドハーフとして先発したが、負傷によって無念の途中交代。ピッチに立った時間は8分ほどでインパクトを与えるには短すぎた。軽傷であることを祈りたい。
 
29 大森晃太郎 6.5
ボールの持ち方や仕掛けの間合いには唸らせられる。先制ゴールのシーンもしっかりと相手の対応を確認し、振り切ってネットを揺らしてみせた。
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