【セルジオ越後】清武のセレッソ復帰は妥当な判断。日本に戻るのは恥ではない

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2017年02月08日

柴崎の移籍に関しては盛り上がりすぎだと感じる。

先日、スペイン2部のテネリフェへ移籍した柴崎。現地で活躍した時こそ、彼を評価したい。写真:DeporPress

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 最近では柴崎のスペインのテネリフェへの移籍が、多くのメディアで取り上げられたけど、盛り上がりすぎだと僕は感じるよ。これがレアルやバルサなど超一流クラブに入団したっていうことだったら分かるよ。でも、実際はスペインの2部のクラブだ。
 
 本来、大きく取り上げるべきはそのチームで柴崎が活躍をした時で、移籍した時ではないよね。なのに、盛り上がってしまうというのは、「海外チーム=凄い」という認識が日本人のなかで定着しているからだと思うんだ。その考え方を大きく変えない限り、日本サッカーが強豪国に勝って世界への頂点に近づくことは難しいよね。
 
 繰り返しになるけど、清武のJリーグ復帰は理解できる。ただ一方で、海外から日本に戻る際、古巣を選択する選手が多いのは気がかりだよ。
 
 自分を育ててくれたクラブに恩を返したいという気持ちはよく分かる。日本では“情”が大事にされ、そのこと事態は素晴らしいと思う。
 
 でも、プロの世界ではもっとシビアになるべきだとも感じるよ。清武の獲得に関してはヴィッセルやサガンも手を挙げたと聞くけど、もっと争奪戦になっても良かったんじゃないかな。選手としても古巣への復帰を優先するのではなく、自分がより成長できる場所を見定める“目”を持つべきなんだ。
 
 いずれにしても清武は大きな覚悟を持って日本に戻ってきたはず。だからこそ、今後はより奮起してもらいたい。彼が良いプレーをしてJリーグが盛り上がれば日本サッカーにとって大きいことだし、代表の強化にもつながるはずだよ。
 
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