【セルジオ越後】清武のセレッソ復帰は妥当な判断。日本に戻るのは恥ではない

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2017年02月08日

選手はピッチの上での仕事で評価されるべき

ドイツから半年でC大阪にに戻った山口は一時は大きな批判に晒された。それでも結果で周囲を納得させた。(C)SOCCER DIGEST

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 もっとも所属クラブでベンチに座り続けているのに、代表にはコンスタントに招集されるというおかしな状況は、日本以外ではなかなか見られないよ。でも、日本ではサポーターやメディアがそれを良しとしてきた背景がある。
 
 だって正直なことを言えば、いくら国内組が活躍しても、やっぱりお客さんが見たいのは本田や香川らスター選手のプレーでしょ。彼らふたりが活躍した方が新聞や雑誌が売れて、メディア側も嬉しいはずだよ。
 
 それでも、選手たちのなかで、クラブで試合に出られなくちゃ日本代表に参加できないという危機感が生まれたのは、良いことだと思うね。
 
 ましてや日本に戻ってくること自体は決して恥ずべきことじゃないよ。いくら実力があっても、監督の戦術に合わないなど、試合に出られない理由なんていくらでもあるんだ。それなのに、ヨーロッパでプレーをしたいという想いだけで向こうに残るのはナンセンスなことだと思う。
 
 例えば、セレッソで清武のチームメイトとなる山口は、約半年でドイツのハノーファーから国内に戻って、当初は批判の的となった。でも日本代表でチームを救う重要なゴールを決めるなど、しっかり結果を残したことで周囲を黙らせたよね。そういう意味でもプレーヤーはピッチの上での仕事で評価されるべきなんだ。
 
「海外組だから」、「人気選手だから」って評価ポイントが曖昧になるから、話がややこしくなるんだよ。
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