【ミラン番記者】本田圭佑の「理解に苦しむ」決断。ベンチを承知で残留を…

カテゴリ:海外日本人

マルコ・パソット

2017年02月03日

ボナベントゥーラ離脱も本田にはあまり関係ない。

ミランがニアングの後釜として獲得したオカンポス。デウロフェウと同じく両ウイングで機能する。画像はミランの公式ツイッターより

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 ミランがニアングを放出した時点では、本田にまた明るい兆しが見えてきたかのように思えた。
 
 しかしミランは、その代役を求めて再びメルカートに戻ってしまった。目を付けたのはルーカス・オカンポス。今シーズンはマルセイユからレンタルされたジェノアで台頭した22歳のアルゼンチン人アタッカーで、1月30日に半年レンタルでの加入が決まった。
 
 リーベル育ちで、アルゼンチンの選手らしくフィジカルとテクニックを兼ね備えている。本職はウイングだが、セカンドトップ、トレクアルティスタ(トップ下)でもプレーできる万能型のアタッカーだ。早ければ2月5日のサンプドリア戦でデビューするだろう。
 
 ちなみに、1月29日のウディネーゼ戦ではジャコモ・ボナベントゥーラが左内転筋の腱の剥離という大怪我を負う。緊急手術したが復帰まで4か月を要する状態で、今シーズン中の復帰は絶望的となった。
 
 今シーズンはインサイドハーフと左ウイングでハイパフォーマンスを見せてきたボナベントゥーラの長期離脱は、ミランにとって大きな痛手だ。
 
 ただし、ボナベントゥーラ離脱も本田にはあまり関係ないだろう。結局のところ左ウイングはニアングとボナベントゥーラが抜け、そこにデウロフェウとオカンポスがスライドしてきた格好。さらに新戦力ふたりはともに、スソが絶対的地位を築く右サイドでも機能する。両サイドの控えだった本田の地位は、前半戦よりさらに厳しくなったと言っていい。
 
 そう、後半戦も本田はモンテッラ構想における最下層だ。年明けの6試合で本田がプレータイムを得たのは、コッパ・イタリアのユベントス戦のみ。それもロスタイムのたったの2分間だけだった。
 
 もはやお先真っ暗である。にもかからず、冬のメルカートでは退団を志願せず残留してしまった。理解に苦しむ選択と言わざるをえない。
 
文:マルコ・パソット(ガゼッタ・デッロ・スポルト紙)
翻訳:利根川晶子
 
【著者プロフィール】
Marco PASOTTO(マルコ・パソット)/1972年2月20日、トリノ生まれ。95年から『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙で執筆活動を始める。2002年から8年間ウディネーゼを追い、10年より番記者としてミランに密着。ミランとともにある人生を送っている。
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