ペップはマンCをどう変えたのか? ピッチ内外の「改革」に迫る

カテゴリ:メガクラブ

松澤浩三

2017年01月05日

改革は食事にいたるまで多岐にわたる。

このシルバなど主力選手たちも一様にペップの指導と戦術に心酔している。(C)Getty Images

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 選手たちは一様に、ハードワークと最新戦術が融合したペップのスタイルに感銘を受けている。
 
「独特のフットボール哲学を持つ監督。現役時代の経験を元にいろんな話をしてくれるし、試合前の準備も試合中の指示も完璧なんだ。トレーニングの時から常にやっていることだから、ポジションを変えるのも難しいことではない」(フェルナンジーニョ)
 
「ペップはすごく戦術的で、ディテールにこだわる。どのようにプレーすべきかを細部まで説明してくれるし、選手のレベルを一段階も二段階も引き上げてくれる監督だ」(イルカイ・ギュンドアン)
 
「これまでよりビルドアップでの貢献を求められているけど、仕掛けでは自由を与えてくれる。ゲームを支配して徹底的に相手をねじ伏せることで、敵のカウンターも防ぐというサッカーを志向している」(ダビド・シルバ)
 
 完璧主義者のペップらしく、トレーニング以外にも様々な部分でテコ入れを行なっている。
 
 怪我を防ぐための入念なストレッチもその一つだが、最たる例は食事だ。例えば、昨シーズンまで試合後にロッカールームに運ばれる食事は、ピザやフライドチキンなどのジャンクフードが中心だったが、今シーズンからはサーモンや小海老のサラダなどヘルシーなメニューに替わった。
 
 また、マッサージ中にスマートフォンをいじる選手たちの姿を快く思わなかったペップが、トレーニング場内のWi-Fiを遮断したというニュースも小さくない話題となった。
 
 さらに、『マンチェスター・イブニング・ニュース』紙のシティ番、スチュアート・ブレナン記者によると「選手たちはロッカールームを出る際に、ナッツの入ったカップと水のボトルを手にしている」という。
 
 その理由は、帰宅時に交通渋滞にはまり空腹になった際には、ジャンクフードではなくナッツと水で腹を満たすようにするため、だそうだ。
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