「中村俊輔選手やヤットさんのレベルに到達したい」
――昨季、本誌2015年9月24日号で河本裕之選手と対談をしてもらった時に「今の心配事はJ1に上がってもスタメンを取れるか」と話していました。「昇格したらクラブは攻撃的なポジションを補強するから」と。シーズン最終盤になり、心境は違いますか?
少し違いますね。今は来季よりも、次の試合のことを強く意識しています。もちろん昨季に取材を受けた時は、J2で首位を独走していて、降格から1年でのJ1昇格をほぼ手中に収めていたからこその言葉ですしね。来季のことは、シーズンが終わってから考えます。
今季はまだリーグ戦が3試合残っています。まずは年間順位で4位に入る。天皇杯もありますから、来年のACLの出場権を得たいです。そのためにまずはあと三つ、1試合1試合を必勝態勢で臨んで、絶対に勝たなければいけません。「負けたらそこで終わり」と考えています。
――確かに、今季はクラブの立ち位置がかなり違いますね。毎試合、「メンバー表に名前があるか」を気にしますか?
今は、ほとんど考えませんね。油断や慢心とは違いますが、スタメンで起用されるのは当たり前の感覚でいます。だからこその責任感が生まれていますし、同時に「どう戦おうか」と相手のことを考えています。
J1の舞台でこれだけ試合をこなすのは初めての経験です。昨季までを合わせても、出場は20試合に満たない(11年に11試合、12年に7試合に出場)。自分がJ1で通用するかも分からなかったスタートでした。
自分が思っている数字よりは低いですが、その時から起用されるポジションも変わり、そのなかでいろんな課題を見つけながら向上心を持って取り組めています。
――シーズン開幕当初は、昨季のような攻守に主導権を握るサッカーはできませんでした。ただ、試合をこなすごとに徐々にポゼッションできるようになっています。
大前提として、渋谷監督のイメージしているサッカーがあります。大宮のベース、型ですね。京都時代に大木武監督から「型破りなプレーをしないと点は入らない」「型を破るからこそゲームが動くんだ」とよく言われました。そういった意味でも、「まず型がないといけない」なと。
今で言えば、その型が渋谷監督。それを破るのは、選手個々の判断や技術です。シーズン当初はJ1のスピードや技術の高さに圧倒された部分もあって上手くいきませんでしたが、試合を重ねることで少しずつ解消した。全員がお互いのプレーを昨季よりも理解し、良くなっているんだと思います。
――今後の目標は?
鹿島戦ではFKでゴールを決めましたけど、あまり取り上げられませんでした。あれを決めたのが中村俊輔選手だったり、ヤットさんだったりすれば「あぁすごい」と思われるはず。
自分もそのレベルに到達したい。そのためには継続がすごく大切になってきます。1試合だけ、1年だけの活躍ではなく、数年単位での継続です。僕はまだまだ足りません。今以上に努力して、今以上の結果を出す。それが今後の目標です。
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)
少し違いますね。今は来季よりも、次の試合のことを強く意識しています。もちろん昨季に取材を受けた時は、J2で首位を独走していて、降格から1年でのJ1昇格をほぼ手中に収めていたからこその言葉ですしね。来季のことは、シーズンが終わってから考えます。
今季はまだリーグ戦が3試合残っています。まずは年間順位で4位に入る。天皇杯もありますから、来年のACLの出場権を得たいです。そのためにまずはあと三つ、1試合1試合を必勝態勢で臨んで、絶対に勝たなければいけません。「負けたらそこで終わり」と考えています。
――確かに、今季はクラブの立ち位置がかなり違いますね。毎試合、「メンバー表に名前があるか」を気にしますか?
今は、ほとんど考えませんね。油断や慢心とは違いますが、スタメンで起用されるのは当たり前の感覚でいます。だからこその責任感が生まれていますし、同時に「どう戦おうか」と相手のことを考えています。
J1の舞台でこれだけ試合をこなすのは初めての経験です。昨季までを合わせても、出場は20試合に満たない(11年に11試合、12年に7試合に出場)。自分がJ1で通用するかも分からなかったスタートでした。
自分が思っている数字よりは低いですが、その時から起用されるポジションも変わり、そのなかでいろんな課題を見つけながら向上心を持って取り組めています。
――シーズン開幕当初は、昨季のような攻守に主導権を握るサッカーはできませんでした。ただ、試合をこなすごとに徐々にポゼッションできるようになっています。
大前提として、渋谷監督のイメージしているサッカーがあります。大宮のベース、型ですね。京都時代に大木武監督から「型破りなプレーをしないと点は入らない」「型を破るからこそゲームが動くんだ」とよく言われました。そういった意味でも、「まず型がないといけない」なと。
今で言えば、その型が渋谷監督。それを破るのは、選手個々の判断や技術です。シーズン当初はJ1のスピードや技術の高さに圧倒された部分もあって上手くいきませんでしたが、試合を重ねることで少しずつ解消した。全員がお互いのプレーを昨季よりも理解し、良くなっているんだと思います。
――今後の目標は?
鹿島戦ではFKでゴールを決めましたけど、あまり取り上げられませんでした。あれを決めたのが中村俊輔選手だったり、ヤットさんだったりすれば「あぁすごい」と思われるはず。
自分もそのレベルに到達したい。そのためには継続がすごく大切になってきます。1試合だけ、1年だけの活躍ではなく、数年単位での継続です。僕はまだまだ足りません。今以上に努力して、今以上の結果を出す。それが今後の目標です。
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)

10月13日発売号ではJ1・第2ステージ残り3節の見どころを特集。中村憲剛選手のインタビュー、楢﨑正剛×田口泰士選手の対談に加え、J1・500試合の偉業を達成した阿部勇樹選手のストーリーにも迫ります。クラブダイジェストはC大阪。