【名門探訪】FC東京U-18|個の成長と未来を見据え、邁進する夏の王者

カテゴリ:高校・ユース・その他

藤原夕

2016年10月21日

トップチームとのシームレス化が進んでいる

チーム編成に苦しみながらも、夏のクラブユース選手権を見事に制覇。久保(右)は得点王に輝いた。写真:石倉愛子

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 育成と強化のスピードを早めるために、今春、クラブはU―18も強化部直轄とした。ひとつの変革だ。J3への参戦が決まったU-23チームにも選手を送り出すなかで、トップチームとのシームレス化が進んでいる。
 
 よってU-18のチーム作りは困難を極めたが、選手にとっては、より高いレベルでの挑戦が大きな刺激となったようだ。そのため、今夏の日本クラブユース選手権の優勝は、「J3効果」と評される向きがあった。もちろん、それだけが理由ではない。

 つねに個性を活かし、「ストロング(ポイント)をより伸ばすことで自信を掴み、それによって自らのウイークにも向き合えるようになる」(佐藤監督)という方針のもと、選手たちが地道に積み上げてきたものが実を結んだ。それが正しい見方だろう。
 
「選手個々の強さや力、勢いという視点で見れば、昨年や一昨年のチームのほうが上。けれども今年度のチームは3年生を中心に、流れを見て判断して、慌てず、賢く自分たちのペースに引き込む力を身につけていきました」(佐藤監督)
 
 1年生ながらレギュラーを掴むMF平川怜は、「いまは自由にプレーをさせてもらっていますが、自分ではまだまだ力強さが足りないと思うし、なによりゴールが取れるボランチになっていきたいです」と語り、夏に初めてU-17日本代表に選出されたDF岡庭愁人も、「調子が良くない時に、佐藤監督から『チームのことを考えすぎて自分の良さを失なっている』と指摘され、『プレーでチームを引っ張る選手になれ』と言われたことが心に残っています。自分らしさを発揮して、今後はチームの中心として勝たせる選手になりたいと思います」と、それぞれに課題を明確に捉えている。岡庭は課題克服に向けて、「ただガムシャラに頑張るだけではなく、いままで以上に頭を使って、効果的な努力をしたい」と付け加えた。
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