ファン・ペルシ監督は称える。「チームのために働き続ける大事なプレーヤーなんだ」
今季のフェイエノールトは野戦病院のようで、怪我人やコンディション不良者が相次いでいる。しかし上田のリーグ戦出場時間(1405分間)はGKティモン・ヴェレンロイター(1530分間)、DF渡辺剛(1440分間)に次ぐ、チーム内3番目という好スタッツだ。ちなみに昨季はシーズン通じて1204分間、2季前は815分間に過ぎなかった。
フィットネス向上に付随しているのか、コツを掴んだのか、それとも日々取り組んでいることが成果として出ているのか。要因はともかく、ステップワークが軽やかになったことで、上田は相手にとって捕まえづらい選手になった。また左右に反転して逆サイドに振るパスがスムーズになった。それが彼を見てきた“点と線”の一部だ。
しかし、いい意味で変わらぬものがある。それは「具体的な得点数の目標はない」「得点王を狙ってない」ということ。
11月27日、上田が先制ゴールを決めたセルティック戦(EL)後、試合の話を聞き終えてから、念のため、次のような確認の質問をした。
――今、上田選手はオランダリーグ得点王で、あまりそういうところは関係ないというのは私にも想像が付きます。
「はい」
――今日も上田選手はゴールを決めました。上田選手は以前、「自分が決めたゴールを繰り返しチェックして言語化し再現性を高める」と言ってました。そういうこと(=アスリートとしての成功体験)が続くと良いムードで次の試合に臨めますね。
「そうですね。FWとして良いリズムにはなっていく。毎試合、得点取ったりすることを目ざしていく上で、良いテンポができてくると思います」
――次の1点。それが大事ということですよね
「あとはチームを勝たせたりとか。自分が(セルティック戦でチームを勝たせるために)もう1点、2点取れたはず、ということを振り返りたい」
フィットネス向上に付随しているのか、コツを掴んだのか、それとも日々取り組んでいることが成果として出ているのか。要因はともかく、ステップワークが軽やかになったことで、上田は相手にとって捕まえづらい選手になった。また左右に反転して逆サイドに振るパスがスムーズになった。それが彼を見てきた“点と線”の一部だ。
しかし、いい意味で変わらぬものがある。それは「具体的な得点数の目標はない」「得点王を狙ってない」ということ。
11月27日、上田が先制ゴールを決めたセルティック戦(EL)後、試合の話を聞き終えてから、念のため、次のような確認の質問をした。
――今、上田選手はオランダリーグ得点王で、あまりそういうところは関係ないというのは私にも想像が付きます。
「はい」
――今日も上田選手はゴールを決めました。上田選手は以前、「自分が決めたゴールを繰り返しチェックして言語化し再現性を高める」と言ってました。そういうこと(=アスリートとしての成功体験)が続くと良いムードで次の試合に臨めますね。
「そうですね。FWとして良いリズムにはなっていく。毎試合、得点取ったりすることを目ざしていく上で、良いテンポができてくると思います」
――次の1点。それが大事ということですよね
「あとはチームを勝たせたりとか。自分が(セルティック戦でチームを勝たせるために)もう1点、2点取れたはず、ということを振り返りたい」
かつて三ツ沢で上田は言った。
「常に右足、左足、頭で同じような精度でシュートを打てるよう、どんな局面でも点を取れる、練習から意識してます。特に今日のような苦しい状況で点を取って、チームを助けるプレーヤーになりたいと思ってやってきた。それが最後の最後に出て良かったと思います」
今の上田に通じるこの言葉。育成年代でも、トッププロになっても変わらぬ信念をピッチの上で表現し続ける。9年後、ファン・ペルシ監督は「アヤセは点を取れない試合でも、チームのために働き続ける大事なプレーヤーなんだ」と称賛を贈り、ヘット・レヒユンが今季唯一、上田にチャントを歌う。
前半戦は終わった。「1シーズン、怪我なくプレーし続ける」という目標達成まであと半年。これを成し遂げることができれば、おのずとゴール数は増えるし、チームを助けることができる――。これがアヤセイズムの一端なのではないか。
取材・文●中田 徹
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今の上田に通じるこの言葉。育成年代でも、トッププロになっても変わらぬ信念をピッチの上で表現し続ける。9年後、ファン・ペルシ監督は「アヤセは点を取れない試合でも、チームのために働き続ける大事なプレーヤーなんだ」と称賛を贈り、ヘット・レヒユンが今季唯一、上田にチャントを歌う。
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