トゥベンテ戦の29分、佐野航大がDFトーマス・アウウェヤンにスルーパスを通し、1-1となる同点ゴールをアシストしたシーンでは、小川が中盤に引いて味方のクリアボールを胸トラップし、ドリブルでテンポを落ち着かせてから佐野にボールを預けた。
「あの場面は、パッと周りが見えた。選手がいてワンタッチで出そうかなと思ったんですが、瞬時の判断でいっぺん、自分のところでキープしようという意識があった。あの位置は確かにシャドーでしたよね」
横浜FC時代、「自分はシャドーストライカーではなくストライカーシャドーです」という造語を残した小川に、その時の残り香が日本代表とNECでのプレーに漂うことがある。
ワールドカップの本番では追加招集が難しいことから、大会中に何かアクシデントが起こっても限られたメンバー(前回カタール大会は26名。その前のロシア大会では23名)でやりくりしないといけない。プランをいくつ持っていても、思わぬことで足りなくなってしまうことがある。
小川の強気な性格はザ・ストライカー。日本代表でもNECでも、このポジションで多くのゴールを記録している。本人がストライカーへの誇りを持っていることも知っている。だから私は声高に叫ぶことなく小声でひっそりと言う。「小川航基にはシャドーストライカーとしての特性があることも、頭の片隅に入れておいてほしい。きっと困った時のオプションになる。その時は本人もひと肌脱ぐぞ」と。
「ブラジル戦が自信になるかどうかというのは紙一重のところ」
最後に、ブラジル戦の勝利について残した小川のコメントを皆さんにお届けしよう。
「今まで日本が勝ったことのないブラジルに勝ったというのは、みんなにとって喜ばしいことだと個人的には思います。満足するとか満足しないとかの領域の話ではなく、みんなで勝ち取った素晴らしい勝利でした。
これが自信になるかどうかというのは紙一重のところです。これが本当のブラジルだったのか。もう一回同じやり方をして同じ展開になるのか、分からない。ワールドカップで彼らが国を背負ってやってきて、どれくらいの強度で来るのか。それはまた全然違ったチームになっていると思います。
日本が5枚で引いたなかを、2点ともワンツーで崩してゴールを取ってくるブラジルは、やはり世界レベルでした。それでも日本のサッカーファミリー、みんなで3点をひっくり返したことが、僕は良かったことだと思います」
“日本のサッカーファミリー”として「練習試合とは言え、ようやくブラジルに勝てる日が来た」という喜びをみんなで噛みしめることができたのは、みんなにとっての素晴らしい成功体験。しかし、いつまでも余韻に浸ることなく、みんなで前へ進んでいきたい。
取材・文●中田 徹
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「今まで日本が勝ったことのないブラジルに勝ったというのは、みんなにとって喜ばしいことだと個人的には思います。満足するとか満足しないとかの領域の話ではなく、みんなで勝ち取った素晴らしい勝利でした。
これが自信になるかどうかというのは紙一重のところです。これが本当のブラジルだったのか。もう一回同じやり方をして同じ展開になるのか、分からない。ワールドカップで彼らが国を背負ってやってきて、どれくらいの強度で来るのか。それはまた全然違ったチームになっていると思います。
日本が5枚で引いたなかを、2点ともワンツーで崩してゴールを取ってくるブラジルは、やはり世界レベルでした。それでも日本のサッカーファミリー、みんなで3点をひっくり返したことが、僕は良かったことだと思います」
“日本のサッカーファミリー”として「練習試合とは言え、ようやくブラジルに勝てる日が来た」という喜びをみんなで噛みしめることができたのは、みんなにとっての素晴らしい成功体験。しかし、いつまでも余韻に浸ることなく、みんなで前へ進んでいきたい。
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