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【リオ五輪】ブラジル戦・エリア別検証|塩谷が連係不足を露呈した最終ライン。中盤ではボールホルダーへの寄せが課題に

カテゴリ:日本代表

小田智史(サッカーダイジェスト)

2016年08月01日

【ディフェンシブサード】「耐えて勝つ」戦術が通じず、不安が残る結果に。

室屋はネイマールとの1対1を幾度となく経験。「捕まえかたが分からず」縦横に突破を許してしまった。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 手倉森監督が掲げる「耐えて勝つ」戦術は、相手の攻撃をしのぎ切る堅い守備が大前提だ。守備陣にとってブラジル戦は世界との差を突き付けられる格好となり、練習試合と言えど、本大会に向けて不安を残す結果となった。
 
 両SBは室屋がネイマール、藤春がガブリエルとサイドライン付近で1対1になる場面が続出。CBがカバーリングに行けない相手の絶妙なポジション取りで、広大なスペースを与えてしまい、スピード、技術ともに及ばずに縦、横に何度も突破を許してしまった。
 
「捕まえ方が分からず、守備で良い形にハメることができなかった」(室屋)、「ブラジルは前線の3人がワイドに広がってくるし、サイドチェンジのボールの質が高くて、取れそうで取れなかった」(藤春)。耐える時間帯で隙を与えず無失点で切り抜け、なんとか攻撃に転じたい。
 
 2失点に絡んだのが、オーバーエイジの塩谷。ガブリエルのカットインに置き去りにされ、セットプレーでは植田とポジションが重なってヘディングシュートを許した。それ以外にも、11分にはペネルティエリア内であわやPKというプレーも。4バックへの対応、植田や岩波とのコンビネーションで不安を露呈しており、CBはチームの立ち上げからコンビを組んできた「植田―岩波」を、第一オプションにすることも視野に入れなければいけないかもしれない。
 
 いずれにしても、浅野をスーパーサブとして使う場合は後半が勝負で、いかに前半を0-0で抑えられるかが重要。耐え切るだけのディフェンスの強度を高めることが急務になる。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト特派)

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