――2026年北中米ワールドカップの開催にあたっては、大きな改革がありました。本大会の出場国が32か国から48か国に増えます。組織運営面から見て、この改革に対しての評価、そして韓国が目ざすべき目標についてもお聞きしたいと思います。
李榮杓「過去4大会で韓国は2度、ベスト16に進出しています。2026年ワールドカップでは出場国が増えますが、ワールドカップでの韓国代表の目標はやはり『ベスト8』になると思います。もしベスト16にさえ進出できなければ、成功したとはいえないワールドカップになるでしょう。ただ、ベスト8は簡単な目標ではないので、その目標に向かってもっと努力をしなければならないと感じています。
出場国が48か国に増えることで、より多くの人々が参加する“祭典”としてのワールドカップにはなったと思います。一方で出場国の間で実力差がかなりあるため、5ー0や6ー0のような大差の試合が多くなるかもしれません。はたしてそれで本当にいいのか、そんな課題も浮かび上がってくるワールドカップになる気がします。あまりにも一方的な試合が増えると、観ている人たちの興奮や緊張感が失われてしまいますからね。
もちろん、『誰もがが参加できる』という点は素晴らしいのですが、その一方で実力差が目に見えて広がるでしょう。そうした現実を受け入れる覚悟があるのかどうか、そういう意味では、少し心配な部分もあります。2026大会はいろいろな面で、注目のワールドカップになるでしょう」
<了>
取材・文●石田英恒
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カテゴリ:ワールド
2025年08月03日
「韓国の目標はW杯ベスト8。もっと努力しなければならない」
PROFILE 李榮杓(イ・ヨンピョ)/1977年4月23日、大韓民国江原道生まれ。2000年、Kリーグの安養LGチタスでプロデビュー。02年ワールドカップでは左サイドバックとして躍動し、大会後にPSVアイントホーフェン(オランダ)に移籍。その後、トッテナム・ホットスパー(イングランド)、ボルシア・ドルトムント(ドイツ)、アル・ヒラル(サウジアラビア)、MLSのバンクーバー・ホワイトキャップス(カナダ)で活躍し、13年に引退。引退後は、スポーツマーケティングや経営学を学び、チームの組織運営の仕事に携わる。大韓サッカー協会副会長(21~23年)、江原FC代表(21~22年)を歴任。現在は韓国公共放送『KBS』でサッカー解説者を務める。
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