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韓国レジェンドが本音で明かした“日韓サッカーの現在地”。「日本は技術の重要性を維持しながら、メンタルを補強した。でも、韓国は違った…」【現地取材】

カテゴリ:ワールド

石田英恒

2025年08月02日

元韓国代表DF、李榮杓インタビュー[第2回]

さまざまなカテゴリーの日韓戦に出場したイ・ヨンピョ氏(右)。両国の進化と変化をつぶさに見守ってきた。写真:AP/アフロ

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 のちにアジア最高の左サイドバック(サイドハーフ)との評価も受けた李榮杓(イ・ヨンピョ)氏。2002年日韓ワールドカップでは当時若手だったが、チャンスに絡む動きとキャプテンシー溢れる人柄で、韓国代表を率いたフース・ヒディンク監督から高い評価を受け、大会後にオランダの名門PSVアイントホーフェンへ移籍。レギュラーポジションを奪取し、その後2度のリーグ優勝、チャンピオンズ・リーグのベスト4進出などに貢献し、イングランドの強豪トッテナム・ホットスパーでも活躍した。

 ボルシア・ドルトムント(ドイツ)、アル・ヒラル(サウジアラビア)、MLS(メジャーリーグサッカー)のバンクーバー・ホワイトキャップス(カナダ)でプレーし、約10年を海外で過ごした。そんな李氏が、海外で成功する秘訣などについて語ってくれた。[インタビュー第2回/全3回]

――長く海外でプレーした李榮杓さんから見て、選手が海外で成功するためのポイントは何かありますか?

李榮杓「私自身も海外でプレーして感じたことなんですが、一番大切なのはやはり“実力”だと思います。韓国の選手でも日本の選手でも、欧州で成功するためには、まずそのチームでレギュラー争いに勝たなければいけません。当然ですが大前提として、現地の欧州の選手たちよりも実力が上でなければいけません。つまり、日本や韓国の選手が欧州のクラブでレギュラーとして出場しているということは、少なくともそのチームで同じポジションにいる欧州のライバルの選手より、能力的に優れているという前提があるということです。

 もし実力が同じくらいだったら、アジアの選手を起用することはまずありません。実力が同じなら、間違いなく欧州の選手が優先されます。これは絶対です。だから、今韓国の選手でも日本の選手でも、欧州のクラブでレギュラーとして出場しているということは、明らかに目に見えて実力で優位に立っているからこそなんです。

 今、アジアの選手がたくさん欧州に進出していますが、欧州にはまだアジアのサッカーに対する偏見が残っています。そういったなかでプレーし続けている選手たちは、本当に実力があるからこそだと思います。日本の選手も韓国の選手も、今、欧州で頑張っている選手たちは、本当に実力があり、みんな非常に苦労しながらも懸命に戦っています」
 
――海外でプレーしていた時、どのような思いで選手生活を送っていましたか?

李榮杓「単純にサッカーをすることがすごく楽しかったです。一番強い思いとしては、『サッカー選手として生まれてきたんだから、一度は欧州でプレーして、世界最高レベルの選手たちと一緒に、世界で一番レベルの高いサッカーを経験して、それを楽しみたい』という考えがありました。

 もともと欧州に行きたいと思っていたし、実際に欧州に行って、そういうトップレベルの選手たちとトップレベルの舞台で試合をしながら、『ああ、サッカーってこんなに楽しくて面白いものなんだな』と感じることができました。そういったことを実際に肌で感じて、そういうサッカーを体験することが私にとっての目標だったので、子どもの頃に描いていた夢を実現できたと思っています。

 世界レベルの、最高峰のサッカーはこういうものなんだ、こうやってプレーするんだというのを、ただ映像やメディアを通じて知るだけじゃなく、自分自身がその舞台で実際に経験して、そこでサッカーを楽しめたという意味では、本当に自分の夢を叶えることができたと思います。そして、そのこと自体が私の目標でもありました。だから、私自身すごく運の良い選手だったなと、そう思っています。
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