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韓国レジェンドが本音で明かした“日韓サッカーの現在地”。「日本は技術の重要性を維持しながら、メンタルを補強した。でも、韓国は違った…」【現地取材】

カテゴリ:ワールド

石田英恒

2025年08月02日

「中田英、稲本、中村、そして小野。彼らが揃った中盤は強力でした」

中田(手前)や中村(奥)ら豪華なMF陣を擁した日本のシドニー世代。同世代のイ・ヨンピョ氏が鎬を削った名手たちだ。(C)Getty Images

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――日本のレベルが上がっていくなかで、今まで対戦して特に印象に残っている選手はいますか?

李榮杓「シドニーオリンピックに向けて、オリンピック代表候補の評価試合で韓国は日本と戦いました。日本での試合でしたね。韓国は日本に敗れたのですが、私は怪我で試合に出られなかったので、外から試合を見ていました。そのときまで、私は日本に対して無敗でしたが、年代別とはいえその時に(試合には出場していなかったが)初めて、日本に負けたんです。

 その頃、日本代表候補のメンバーに誰がいたかというと、中田英寿選手、稲本潤一選手、中村俊輔選手、小野伸二選手といった選手がいました。負けたことも含めて彼らのいる日本オリンピック代表(候補)には、とても大きな衝撃を受けました。日本の中盤のこの4人の選手たちは、私が現役だった頃に同じく全盛期を迎えていたのです。

 もともと強い日本のミッドフィルダー陣が特に強かった時期で、おそらく日本サッカーの歴史を振り返ってみても、あの4人が中盤に並んでいた時代は特筆すべきレベルだったと思います。彼らがダイヤモンド型で配置されたときの中盤は、本当に強力でした。そのとき、私たちも『日本の中盤は本当に強いんだな』と実感しましたし、彼ら4人が揃っていたときに日本相手に試合を支配するのは、本当に難しかったです。

 実際の試合でも、全体的な主導権は日本が握っていたことが多かったと思います。しかし、韓国代表はカウンターやスピード、フリーキックなどで勝負を決めていました。私には、そんな印象があります。私が特に印象に残っているのは、日本のミッドフィルダーのボール保持能力や試合運びの上手さです。そして今でも、私が思う日本サッカーの最大の強みは、強力なミッドフィルダー陣による試合運びとボールポゼッションの力だと思っています」

 ライバルとして、長く日本サッカーの発展を見てきた。最も激しく競い合ってきたライバルだからこそ分かる日本の一番の強みは、今も昔も、テクニカルで高いボール保持能力を持っているミッドフィルダー。そして、日本サッカーが強くなった最大の要因はメンタル強化にあったと、現在48歳のレジェンドはそう見ている。

<第3回へつづく>

取材・文●石田英恒
 
PROFILE 李榮杓(イ・ヨンピョ)/1977年4月23日、大韓民国江原道生まれ。2000年、Kリーグの安養LGチタスでプロデビュー。02年ワールドカップでは左サイドバックとして躍動し、大会後にPSVアイントホーフェン(オランダ)に移籍。その後、トッテナム・ホットスパー(イングランド)、ボルシア・ドルトムント(ドイツ)、アル・ヒラル(サウジアラビア)、MLSのバンクーバー・ホワイトキャップス(カナダ)で活躍し、13年に引退。引退後は、スポーツマーケティングや経営学を学び、チームの組織運営の仕事に携わる。大韓サッカー協会副会長(21~23年)、江原FC代表(21~22年)を歴任。現在は韓国公共放送『KBS』でサッカー解説者を務める。

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