浅野は「継続的に出場できるクラブで技量を高めた後、アーセナルでのレギュラー争いに挑戦すべき」。
「問題はここからです。パク・チュヨンは実戦に起用されない日々が続き、結果的にそれが原因で試合感覚が鈍って長いスランプに陥れました。それは時間が経てば経つほど悪化していく、深刻なものでした。現在も好不調の波が激しく、全盛期の輝きを取り戻せていない」
つまり、アーセナルでベンチに燻っているだけでは錆びてしまうということだ。ましてアーセナルのようなビッグクラブでは、チャンスがそう易々と巡ってくるわけでもない。
「アーセナルでいつ来るかわからないチャンスを待つよりも、試合に継続的に出場できるクラブにレンタル移籍して技量を高めた後、アーセナルでのレギュラー争いに挑戦すべきでしょう。とにかくパク・ジュヨンと同じ失敗を繰り返してほしくはない。浅野にはアジア人選手を軽く見下げているアーセナル・サポーターを見返すような活躍を期待します」
欧州の地で韓国人選手とタッグを組む宇佐美と、韓国人選手も沈没した名門クラブで新たなスタートを切ることになった浅野。新たに誕生したふたりの日本人欧州組の動向には、韓国もひそかに熱視線を送ることになりそうだ。
取材・文:慎 武宏
シン・ムグァン/1971年、東京都生まれ。韓国サッカー取材歴20年。近著に歴代コリアンJリーガーへのインタビュー集『イルボン(日本)はライバルか 韓国人Jリーガー28人の本音』(ピッチコミュニケーションズ)。
つまり、アーセナルでベンチに燻っているだけでは錆びてしまうということだ。ましてアーセナルのようなビッグクラブでは、チャンスがそう易々と巡ってくるわけでもない。
「アーセナルでいつ来るかわからないチャンスを待つよりも、試合に継続的に出場できるクラブにレンタル移籍して技量を高めた後、アーセナルでのレギュラー争いに挑戦すべきでしょう。とにかくパク・ジュヨンと同じ失敗を繰り返してほしくはない。浅野にはアジア人選手を軽く見下げているアーセナル・サポーターを見返すような活躍を期待します」
欧州の地で韓国人選手とタッグを組む宇佐美と、韓国人選手も沈没した名門クラブで新たなスタートを切ることになった浅野。新たに誕生したふたりの日本人欧州組の動向には、韓国もひそかに熱視線を送ることになりそうだ。
取材・文:慎 武宏
シン・ムグァン/1971年、東京都生まれ。韓国サッカー取材歴20年。近著に歴代コリアンJリーガーへのインタビュー集『イルボン(日本)はライバルか 韓国人Jリーガー28人の本音』(ピッチコミュニケーションズ)。

7月14日発売号のサッカーダイジェストは、内田選手の巻頭インタビューを掲載。それに続く特集は、今夏の注目銘柄と題して話題の選手30人の去就動向をチェック。乾選手、酒井宏選手、植田選手のインタビューに加え、クラブダイジェストでは松本山雅、好評連載中のプロフットボーラ―の肖像では「2008年」の大谷選手を取り上げています。