前半と後半の攻撃は、どちらが良かったのか? 西川が自身の考えを示す。
しかし、鹿島、G大阪戦、広島戦のように、より狡猾な相手であれば、槙野の空けたスペースを、しっかり突いてくる――。しっかり突かれてきたから、連敗を喫してきた事実も忘れてはならない。
前半と後半の攻撃は、どちらが良かったのか? おそらく、どちらの見解も正解や間違いはないが、GK西川周作はその“相違”について、自身の考えを示した。
「後半に入り、前半の反省を生かせたのは事実だった。理想は点を取りに行きつつ、バランスを崩さないこと。急がず確実に攻めて、ゴールを決めていければ。逆に相手に手数をかけずボール奪取からカウンターを狙われているのは、よく分かる。その対応をしながら、さらに逆を取れるようにならないといけない。そういった相手の嫌がる攻撃は、後半のほうができていた」
つまり、前半に見せたコンビネーションからの崩し、後半に見せた相手を混乱させるような戦いぶり、その良いところを上手く凝縮し、勝利につなげられれば。しかし、重視すべきは守備のバランスを崩さないことだ――ということになる。
浦和が勝点を積み上げていくためには、ペトロヴィッチ監督のもとで培ってきた前半のようなコンビネーションの連続がやはり肝心だ。加えて、これまでなかなか結果につながらずにいた槙野の攻撃参加が、今回結実したのも収穫に挙げられる。
とはいえ、DFの攻撃参加は諸刃の刃である――。いつ槙野が攻撃参加するのか。そして槙野が攻める時、守る時、それを誰が指示するのか(FC東京戦では、一度、柏木が槙野にリトリートを促すようなジェスチャーをしていた)。この日の成功体験を次につなげるため、それに同じ過ちを繰り返さないためにも、今こそ共通理解を明確にしておきたい。
第1ステージ最終節の神戸戦は25日、再びホームで迎える(19時、埼玉スタジアム)。槙野は出場停止になるものの、「無失点」勝利で最近の守備の問題をひとつ“解決”し、モヤモヤを晴らしたい。
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
前半と後半の攻撃は、どちらが良かったのか? おそらく、どちらの見解も正解や間違いはないが、GK西川周作はその“相違”について、自身の考えを示した。
「後半に入り、前半の反省を生かせたのは事実だった。理想は点を取りに行きつつ、バランスを崩さないこと。急がず確実に攻めて、ゴールを決めていければ。逆に相手に手数をかけずボール奪取からカウンターを狙われているのは、よく分かる。その対応をしながら、さらに逆を取れるようにならないといけない。そういった相手の嫌がる攻撃は、後半のほうができていた」
つまり、前半に見せたコンビネーションからの崩し、後半に見せた相手を混乱させるような戦いぶり、その良いところを上手く凝縮し、勝利につなげられれば。しかし、重視すべきは守備のバランスを崩さないことだ――ということになる。
浦和が勝点を積み上げていくためには、ペトロヴィッチ監督のもとで培ってきた前半のようなコンビネーションの連続がやはり肝心だ。加えて、これまでなかなか結果につながらずにいた槙野の攻撃参加が、今回結実したのも収穫に挙げられる。
とはいえ、DFの攻撃参加は諸刃の刃である――。いつ槙野が攻撃参加するのか。そして槙野が攻める時、守る時、それを誰が指示するのか(FC東京戦では、一度、柏木が槙野にリトリートを促すようなジェスチャーをしていた)。この日の成功体験を次につなげるため、それに同じ過ちを繰り返さないためにも、今こそ共通理解を明確にしておきたい。
第1ステージ最終節の神戸戦は25日、再びホームで迎える(19時、埼玉スタジアム)。槙野は出場停止になるものの、「無失点」勝利で最近の守備の問題をひとつ“解決”し、モヤモヤを晴らしたい。
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)

6月23日発売号のサッカーダイジェストの特集は、J1全18クラブの補強&改善計画書。今季前半戦の戦いぶりを振り返りつつ、第2ステージに向けた強化ポイントを探ってみました。インタビューでは、大宮の家長選手、柏の中村選手が登場。クラブダイジェストでは、熊本を取り上げています。