「前半は怖がれるプレーができていなかった」と槙野。一方、森脇は……。

遠藤と阿部が失点に絡む。3試合連続ファーストシュートを決められた守備は課題だ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

柏木が最近の中ではチャンスに絡む回数が多かった点は好材料に挙げられる。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)
森脇は言う。
「むしろ、攻撃に関しては、後半よりも前半のほうが良いサッカーができていたのではないかと思う。最近にない、良いコンビネーションを見せられていた」
槙野とはやや異なる見解だ。
実際、浦和は前半だけで5回の決定機を作っていた。森脇の言うとおり、左の宇賀神友弥から中央を経由し、右の関根貴大まで展開してシュートを打つという、今季あまり見られずにいた浦和の数的優位を生かすコンビネーションも見られた。
また、柏木陽介が高い位置でボールを持ち、李忠成への決定的なスルーパスや、右サイドへの展開からもビッグチャンスを作った。本調子とは言えないながらも、背番号10がチャンスに絡んだ回数は、この4連戦の中で最も多かった。
もちろん、それでも前半はノーゴールに終わったのは事実。ただし、チャンスの形ができていたという点は、確かに次につながる好材料に挙げられるだろう。
だから、槙野の言う通り「怖さがなかった」のは確かだし、森脇の言うように「良いコンビネーションはできていた」とも言えた。
シュート数は19対8と、浦和のほうが大きく上回っている。ペトロヴィッチ監督はそのあたりについて説明する。
「前半は多くのチャンスを作れていたが決め切れず、相手に少ないチャンスをモノにされた。後半、我々は引き続きチャンスを作って3点を奪い、相手のチャンスは少なくポストにシュートが弾かれた。チャンスがゴールにつながる割合を考えれば、勝利は妥当だった」
後半に入り、ストッパーの槙野が、ムリキに対応しつつも、基本的にはフリーマンになって攻撃に加わった。そして、CB丸山祐市に競り勝ってのヘディング弾に、ギャップを突いての豪快なミドル弾――。高い能力を持っていることを印象づけるとともに、気持ちのこもった2ゴールを叩き込んでみせた。
とはいえ、やはり槙野が攻撃参加するのは、試合の流れを“壊す”あくまでスクランブル態勢だ。今回は、縦横に汗をかいて走り浦和陣内のスペースを突いていたバーンズからポストタイプの前田遼一に代え、なぜか中央の森脇寄りのサイドに置くという、FC東京の城福浩監督の采配に“助けられた”面も少なからずあった。槙野の攻撃参加をむしろ助長した。
「むしろ、攻撃に関しては、後半よりも前半のほうが良いサッカーができていたのではないかと思う。最近にない、良いコンビネーションを見せられていた」
槙野とはやや異なる見解だ。
実際、浦和は前半だけで5回の決定機を作っていた。森脇の言うとおり、左の宇賀神友弥から中央を経由し、右の関根貴大まで展開してシュートを打つという、今季あまり見られずにいた浦和の数的優位を生かすコンビネーションも見られた。
また、柏木陽介が高い位置でボールを持ち、李忠成への決定的なスルーパスや、右サイドへの展開からもビッグチャンスを作った。本調子とは言えないながらも、背番号10がチャンスに絡んだ回数は、この4連戦の中で最も多かった。
もちろん、それでも前半はノーゴールに終わったのは事実。ただし、チャンスの形ができていたという点は、確かに次につながる好材料に挙げられるだろう。
だから、槙野の言う通り「怖さがなかった」のは確かだし、森脇の言うように「良いコンビネーションはできていた」とも言えた。
シュート数は19対8と、浦和のほうが大きく上回っている。ペトロヴィッチ監督はそのあたりについて説明する。
「前半は多くのチャンスを作れていたが決め切れず、相手に少ないチャンスをモノにされた。後半、我々は引き続きチャンスを作って3点を奪い、相手のチャンスは少なくポストにシュートが弾かれた。チャンスがゴールにつながる割合を考えれば、勝利は妥当だった」
後半に入り、ストッパーの槙野が、ムリキに対応しつつも、基本的にはフリーマンになって攻撃に加わった。そして、CB丸山祐市に競り勝ってのヘディング弾に、ギャップを突いての豪快なミドル弾――。高い能力を持っていることを印象づけるとともに、気持ちのこもった2ゴールを叩き込んでみせた。
とはいえ、やはり槙野が攻撃参加するのは、試合の流れを“壊す”あくまでスクランブル態勢だ。今回は、縦横に汗をかいて走り浦和陣内のスペースを突いていたバーンズからポストタイプの前田遼一に代え、なぜか中央の森脇寄りのサイドに置くという、FC東京の城福浩監督の采配に“助けられた”面も少なからずあった。槙野の攻撃参加をむしろ助長した。