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【バイタルエリアの仕事人】vol.48 李忠成|“一般客”から誰もが知るヒーローに。だが、プレミアで1番苦労した選手にも。「本物」とは何か

カテゴリ:日本代表

有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

2025年01月31日

「人生の中で1番活躍したんじゃないかぐらい」の紅白戦

サウサンプトンでは吉田麻也とも共闘した。(C)Getty Images

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 後にプレミアリーグ関連のイベントで「今までのプレミアリーグの選手の中で1番苦労した選手だと自負できます」と言い放つほど、厳しい環境下にあった李氏だが、突如としてチャンスが訪れる。その時、逆境にめっぽう強いストライカーは――。

「バイタルエリアの仕事人」第48回、最後にお届けするのは“本物”の男の生きざまだ。

――◆――◆――

 トップチームが紅白戦をするのに人数が足りないってなって僕が入ったんですよ。そこで僕の調子がめちゃくちゃ良くて、2点ぐらい取ってチンチンにしたんですね。すごいです、本当に。あれが人生の中で1番活躍したんじゃないかぐらいの。

 センターバックがポルトガル代表のジョゼ・フォンテと、クロアチア代表のデヤン・ロブレンだったんですけど、裏抜けするわ、ドリブルでキュンキュン抜いてっちゃうわで、「これ、すげえ活躍したな」って。本当に「人生のターニングポイントはあそこ」と言っても過言ではないぐらい、自信がつきました。
 
 勝負どころだから、チャンスを掴めなかったら終わりじゃないですか。いつも思っているのは、「本物は絶対に残る」と。本物じゃないから終わっていく。「あの監督が」「誰々がパスを出さなかったから」ではなくて、本物じゃないから監督から使われないし、パスを出されないわけであって、自分にベクトルを向けなきゃいけない。

 本物なら勝負どころで決めるだろうと。「俺は本物だから」って気持ちで臨むので、「点を取って当たり前」というのは思っていましたね。

 僕は最終的にプレミアでは活躍できなかったので…できなかったって時も「僕は本物じゃなかったな」というのは思うんですね。別にネガティブでもポジティブでもなくて、それを受け入れる。

 活躍できない=日本代表がワールドカップで優勝するストライカーになれないってことなので、だったらワールドカップに行く意味がないって本当に思っていましたね。「プレミアリーグで出たい」じゃなくて、「ワールドカップで優勝するストライカーになりたい」が最後の目標なので、「本物じゃなかったな」と思って日本に帰ってきました。

※このシリーズ了

取材・構成●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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