2015-16 欧州日本人選手の通信簿・FW編――岡崎、武藤、ハーフナー、南野etc.

カテゴリ:ワールド

松澤浩三・遠藤孝輔・山口裕平

2016年05月23日

記録を更新した充実のハーフナー、2桁得点にも満足しない南野。

かつて父ディドがプロデビューしたクラブで、いきなり結果を残したハーフナー。攻撃のオプションを増やしたい日本代表にとっても、嬉しいニュースだ。 (C) Getty Images

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ハーフナー・マイク
ADO(オランダ)
31試合・16得点・4アシスト
 
◎大変よくできました
 
 今シーズン、自由移籍でフィンランド・ヴェイッカウスリーガのヘルシンキから、オランダ・エールディビジのADOに加入したハーフナーは、上記の通りの結果を残した。
 
 加入から4日後に迎えた第2節のトゥベンテ戦でいきなりゴールを決めると、続くユトレヒト戦でも得点を記録。序盤は11試合で8得点と、ハイペースで得点を重ねた。
 
 12月に肋骨を骨折する不運に見舞われたが、ウインターブレイクを挟み、後半戦の初戦までには復帰を果たした。
 
 その後もコンスタントに結果を出し続けると、3月には約1年半ぶりに日本代表に復帰。ロシア・ワールドカップ2次予選のアフガニスタン戦では終盤に出場機会を得ると、ここでも1アシストを記録してみせた。
 
 13-14シーズンに岡崎がマインツで記録した15ゴールを上回る年間16ゴールを挙げ、日本人選手の欧州主要リーグにおける最多得点記録を更新。リーグ得点ランクでも7位につけた。
 
 リーグ11位の中位チームにおいてこれだけの数字を出したことは、十分評価に値するだろう。(山口裕平)

常に結果を出す(=ゴール)ことを意識して、2桁得点を達成した南野。結果を出しながらも先発を外されることに心を乱した時期もあったが、このことも彼をさらに強くすることへ繋がった。 (C) Getty Images

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南野 拓実
レッドブル・ザルツブルク(オーストリア)
32試合・10得点・3アシスト
 
○よくできました
 
 ザルツブルクでの南野の2シーズン目は、浮き沈みの激しいものになった。
 
 開幕直後はペーター・ツァイドラー前監督からの信頼を掴めず、なかなか出場機会を得られなかったが、チームの不調で出番が巡ってくると、結果を出してチームを救い、ポジションを掴んでみせた。
 
 その後、ランク上位を争うペースでゴールとアシストを重ねていたが、10月下旬から11試合ゴールから見放されることに。その期間、チームは首位争いをしていたものの戦い方が安定せず、南野も難しいチーム状況下で探り探りでのプレーになっていたという。
 
 ウインターブレイク期間中には、オスカル・ガルシア新監督が到来。南野も再び結果を残し始めたが、かといって先発の座が約束されていたわけではなく、特に上位対決では先発の機会が減っていった。
 
 今シーズン、リーグ5位タイとなる10得点を記録した南野。しかし、自身が目指すチームの絶対的存在になるためには、もうひとつ成長が必要なようだ。(山口裕平)
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