2015-16 欧州日本人選手の通信簿・FW編――岡崎、武藤、ハーフナー、南野etc.

カテゴリ:ワールド

松澤浩三・遠藤孝輔・山口裕平

2016年05月23日

慣れない役割に苦しんだ大迫、復帰した宮市は来季に希望繋ぐ。

退団希望というニュースも流れた大迫だが、指揮官の信頼に来シーズンは応えられるか。なお、キッカー誌の平均採点は3.68(採点は1~6で数値が小さいほど高評価、4が及第点)。 (C) Getty Images

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大迫 勇也
ケルン(ドイツ)
25試合・1得点・1アシスト
 
×頑張りましょう
 
 2014年1月からのドイツ参戦以降で、もっとも厳しいシーズンとなった。
 
 先発出場はわずか14試合に止まり、そのほとんどが本職ではない右サイドハーフ。ゴールネットを揺らしたのはシュツットガルトとの開幕戦での1回だけで、その後はファンの期待に応えるパフォーマンスを継続的に披露できなかった。
 
 好調だった昨シーズン終盤に2トップの一角に定着し、トップ下を務める機会が多かったプレシーズンマッチでも結果を残していただけに、今シーズンの停滞は当然ながら、悪い意味でのサプライズだ。
 
 それでも、彼が失わなかったものがある。ペーター・シュテーガー監督からの信頼だ。地元メディアは、大迫の去就については不透明と見なしているが、オーストリア人指揮官は「来シーズンもケルンでプレーするはず」と口にしており、日本人アタッカーの復活を待ち望んでいる。
 
 アントニー・モデストという絶対的なCFが君臨しているチームで再起を図るには、トップ下や右サイドハーフとして結果を残すしかないか。(遠藤孝輔)

欧州に渡ってからは怪我に苦しめられている宮市。来シーズンは、万全のコンディションでシーズンを通しての活躍を見せたいところだ。 (C) Getty Images

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宮市
ザンクト・パウリ(ドイツ)
5試合・2得点・1アシスト
 
×頑張りましょう
 
 ブンデスリーガ2部のザンクト・パウリに移籍して再出発を期した宮市の今シーズンは、怪我によって思い通りにはならなかった。
 
 リーグ開幕を直前に控えた昨年7月の練習試合で左膝前十字靱帯を断裂し、半年以上戦列を離れること。長い長いリハビリ期間を経て今年2月中旬にはチーム練習に合流するも、大怪我の後ということもあって、復帰へのプロセスは慎重に進められた。
 
 そして4月上旬、いよいよ実戦復帰。28節ウニオン・ベルリン戦で77分から途中出場でプレーし、積極的に仕掛ける姿勢を見せて、再びピッチに立てる喜びを噛みしめた。
 
 その後も終盤からの途中出場で出場機会を得ていたが、膝に痛みを覚えると、メンバーから外れることもあった。長く戦列を離れていたこともあってコンディションがなかなか上がらず、自身の感覚としても、まだまだ上げていかなければならないと感じる部分があったという。
 
 しかし、最終節のカイザースラウテルン戦で先発出場すると、2ゴール1アシストの大活躍。来シーズンに向け、最終戦を良いかたちで締めくくることができた。(山口裕平)
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