横浜戦と神戸戦のコントラスト
冷静に、そして勇気を持って自分のフィニッシュに持ち込んだ藤井の覚悟が呼び込んだ同点ゴールは、まさしく値千金と言う表現がぴったりのインパクトを持って、満員のスタジアムを揺るがした。
間違いなく幸運、しかし引き寄せたのは諦めなかった名古屋の執念だ。反省点のほうが多いであろう試合展開も、ほぼ負けていた状態からの勝点1は大きな価値がある。殊勲の藤井は自らのパフォーマンスに「全然まだまだです」とつぶやき、しかし結果に前を向く。
「これだけ多くの方々が試合を観に来てくれていたなかで、やっぱり絶対に諦める姿は見せられないと思ったし、チーム全員が本当に諦めなかった。そこが最後の同点ゴールや、1点を返したゴールにもつながったと思う。逆転までいけなかったので、力不足は感じるけど、本当に追いつけたのはすごく良かった」
間違いなく幸運、しかし引き寄せたのは諦めなかった名古屋の執念だ。反省点のほうが多いであろう試合展開も、ほぼ負けていた状態からの勝点1は大きな価値がある。殊勲の藤井は自らのパフォーマンスに「全然まだまだです」とつぶやき、しかし結果に前を向く。
「これだけ多くの方々が試合を観に来てくれていたなかで、やっぱり絶対に諦める姿は見せられないと思ったし、チーム全員が本当に諦めなかった。そこが最後の同点ゴールや、1点を返したゴールにもつながったと思う。逆転までいけなかったので、力不足は感じるけど、本当に追いつけたのはすごく良かった」
2戦続いた上位との6ポインターをともに引き分けた名古屋だが、その引き分け方はまるで趣を異なるものだ。勝ち切れなかった横浜戦、負けは避けられた神戸戦。そのコントラストは彼らの未熟さと伸びしろの両面を示す。
成長しながら上位を争う今は、そのことをポジティブに捉えて良さそうではあるが、さらなる引き締めと鍛錬が必要なこともまた、感じさせるところではある。
取材・文●今井雄一朗(フリーライター)
成長しながら上位を争う今は、そのことをポジティブに捉えて良さそうではあるが、さらなる引き締めと鍛錬が必要なこともまた、感じさせるところではある。
取材・文●今井雄一朗(フリーライター)