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A代表初選出の名古屋DF藤井陽也、若き俊英の秘めたるポテンシャルとは? 世界観が拡がり始めたタイミングで好機到来

カテゴリ:日本代表

今井雄一朗

2023年03月20日

「何でもできて、個で守れるセンターバックになること」

高さやスピードに加え、推進力も魅力。3バックにも対応できるマルチなCBは代表のピッチでどんなプレーを見せるか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 3バックなら左右、中央どこでもプレーできることも彼の利点。サイドバックやウイングバックはあまり現実味のない選択だが、4バックも3バックも左右を問わない利便性も、日本代表では使い勝手の良さとなって彼のアドバンテージとなるだろう。

 今回のA代表選出は、彼の世界観が拡がり始めた時期という意味でも非常に大きな意味を持つ。年代別代表経験はあっても主要大会でのプレー経験はなかった選手であり、これまでは“代表”あるいは“海外”といったワードは口に出すこともなかった。

 だが、昨季終盤には「海外でのプレーも興味がある」と明言するようになり、オフには「クロアチアのグバルディオルが凄い。年下がワールドカップで凄いプレーをしてるんだから、やるしかない」とワールドカップへの興味も隠さなくなった。

 そうした流れから定めた今季のテーマは「何でもできて、個で守れるセンターバックになること」。A代表はそれを実践し、誇示するに最高の場であることは言うまでもない。
 
 初の日本代表での活動にも不安はない。今回のメンバーには、名古屋U-15とU-18時代の同期である菅原由勢ほか、年齢の近い選手も多い。何より藤井はこう見えて強心臓の持ち主で、あまり緊張している姿を見たことがないのだ。

 高校3年生の時、2種登録でトップチームの試合に出た際のこと。自陣ゴールがすぐそこの位置でパスが回ってくると、クリアではなく切り返して詰めてきた相手をかわして前に出た。度胸満点という言葉では片づけられないプレーで、実際ちょっと危なかった。

 だが、藤井は当時を振り返り、「そんなこともありましたね」と笑うばかりである。だからこそ、名古屋では「はるちゃん」の愛称で親しまれる男に気負いも緊張もないと見る。

 昨年末、彼はこんなことを言っている。「まだワールドカップで自分がプレーするのは想像できないけど、でも目ざしていかなきゃいけない場所なので。4年後はあっという間だと思うし、早く日本代表に選ばれて、少しでもその戦いに絡んでいけるように頑張りたい」。

 プロとして一人前になれたからこそ克明になった次の夢。追加招集でも選出は選出、むしろ食らいつくべき好機である。藤井陽也は世界への道を、ここからその足で切り拓いていく。

取材・文●今井雄一朗(フリーライター)

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