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セルティック岩田智輝の現在地。熾烈な争いを勝ち抜くために、自分自身にフォーカス。「シンプルに自分が劣っているから頑張るしかない」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

元川悦子

2023年02月08日

先輩の助言で「人と比べるのをやめた」

25歳で欧州初挑戦。まだまだ伸びしろはあるはずだ。(C)Getty Images

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 マクレガーとも交代しながらプレー時間を増やすことも可能だ。そうやってピッチに立つ時間を伸ばし、岩田智輝というプレーヤーのポテンシャルを示せれば、いずれは主力の座を掴むこともできるのではないだろうか。

「セルティックにいれば、来季はチャンピオンズリーグに出られるチャンスがある。そこが僕の決断の中で大きな部分の1つでした。その目標に自分がどれだけ近づいていけるかが重要ですね」

 常に前向きに物事を捉えている岩田。そうなれたのも、大分時代にお世話になった先輩・修行智仁(今治)に背中を押されたことが大きかったという。

「大分にいた2017年頃かな。怪我とかも重なって試合にあまり出られなくて、同じポジションの人と比べて悔しさを感じてばかりいました。それによってストレスを感じ、空回りして、調子が良くなかったし、やるべきことを見失うという悪循環に陥ってしまったんです。

 そんな時、修行さんに『他人じゃなくて自分に矢印を向けろ』『日々の練習で100パーセントできたか考えろ』と毎日毎日、言われ続けた。それを機に僕は人と比べるのをやめて、自分自身にフォーカスするようになりました。
 
 マリノスに移籍した2021年の最初も出られない時期がありましたけど、周りと比べることはなかったし、シンプルに自分が劣っているから頑張るしかないと思えた。今も同じで、この中で慣れていって成長するしかない。同じ状況なので、前向きに取り組んでいくだけだと思ってます」

 岩田は非常にスッキリとした表情で語気を強めていた。フットボーラーというのは壁にぶつかって当たり前。それをどう乗り越えていけるかが勝負なのだ。初めての海外挑戦ならばなおさら。25歳の岩田にはまだまだ伸びしろがあるはずだ。

 同じタイプの遠藤も25歳で初めて欧州挑戦に踏み切り、紆余曲折を乗り越え、ドイツで一定の成功を収めている。伊東純也(スタッド・ドゥ・ランス)にしても20代後半からブレイクした。岩田もここからが本当の戦い。大きな飛躍を期して、日々、セルティックで自己研鑽を続ける覚悟だ。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

 
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